2018 Fiscal Year Annual Research Report
Optimal Placement of Photovoltaic Carports Based on Vehicle Operation Scheduling for EV Sharing
Project/Area Number |
17K17807
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
川島 明彦 名古屋大学, 工学研究科, 特任助教 (10726243)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | EVシェアリング / 車両運用計画 / エネルギー管理システム / 太陽光発電 / PVカーポート / 数理最適化 / 0-1MILP / 計算複雑性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題における平成30年度の成果として、①従来のEVシェアリングの最適計画手法の改善、②EVシェアリングにおけるPVカーポート最適配置問題の定式化とその最適計画の効果検証、③データ収集とクレンジングの3点があげられる。それぞれの内容について以下に示す。 ①従来のEVシェアリングの最適計画手法の改善:昨年度に引き続き、従来のEVシェアリング最適計画手法の問題点のひとつである計算時間の削減に取り組んだ。また、PV(太陽光発電)は、その発電電力をあるEVに充電するだけでなく、充電した電力エネルギーを他のEVへの供給(放電)し融通できれば、より利便性が高まるため、EVへの充電に限らず放電までを視野に入れた定式化に取り組んだ。この成果は、第62回システム制御情報学会研究発表講演会にて発表した。ただし、この研究成果ではPVは考慮せずに、各EVが搭載する車載蓄電池について充電だけでなく放電までを考慮した定式化を行った場合に、最適化の計算時間がどの程度増加するかを確認した。 ②EVシェアリングにおけるPVカーポート最適配置問題の定式化とその最適計画の効果検証:研究計画通りに従来のEV運用計画問題の定式化を拡張し、PVカーポートの最適配置設計問題として定式化を行った。その結果、一定の成果は得られているものの、その有効性など検証が十分ではないため、研究成果の発表等は十分な検証結果が得られた後に実施する予定である。 ③データ収集とクレンジング:平成30年度も計画通りに実施した。実データを基づき、EVシェアリングの利用データを仮想的に生成するモデルを構築した。また、本研究課題に関連するものとして、ビッグデータの利活用に関する研究についての調査を行った。
|
Remarks |
平成30年度に発表予定であったGrand Renewable Energy 2018 International Conference(GRE2018)は発表者(研究代表者)の都合により発表取消となった。
|
Research Products
(2 results)