2019 Fiscal Year Research-status Report
新たな小農アブラヤシ生産認証制度に向けた研究:利害のフィットネス・生活の持続
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17K17836
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
寺内 大左 東洋大学, 社会学部, 助教 (10728140)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 国際資源管理認証制度 / アブラヤシ / 小規模農家 / インドネシア / 地域研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年8月26日~9月18日のインドネシア渡航で研究開発強化総局をはじめとした関係省庁にて調査許可手続きを行い、無事調査許可を取得した。これによりインドネシアにおいて学術調査の実施が可能になった。調査許可取得後、調整省、国家開発計画省、環境林業省で聞き取り調査を実施した。また、インドネシア科学院を訪問し、研究者と議論を行った。さらに、パーム油のRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)認証・ISPO(インドネシアの持続可能なパーム油)認証に関わっているコンサルタント企業の調査員と面会し、アブラヤシ農園企業の認証取得状況に関する聞き取り調査を実施した。その結果、企業が認証取得のために作成する書類と実際の現場の状況にはしばしば乖離があることが明らかになった。 2019年12月15日~24日のインドネシア渡航ではジャカルタのRSPO事務局を訪問し、聞き取り調査を実施した。結果、2019年に小規模農家を対象にしたRSPO認証制度が大幅に刷新されていることが明らかになり、その資料を入手した。認証のための原則・基準が大幅に簡略化されており、今後、小規模農家の認証取得が進む可能性が示唆された。 また、本年度は英語書籍のための原稿(1章分)を執筆した。書籍は来年度の発行予定となっている。その原稿では本研究プロジェクトの分析視点の紹介とその必要性について執筆した。英語の原稿であることから世界のRSPO認証関係者が読むことが可能であり、本研究プロジェクトの研究成果を広く公表する機会になったといえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
RSPO認証制度に関する分析を進めることができており、その成果を公表することができている。
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Strategy for Future Research Activity |
小規模農家のRSPO認証をテーマとした学術論文が公表されるようになってきており、それらの文献レビューを体系的に実施する必要がある。
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Causes of Carryover |
2019年12月の調査で調査助手を雇用して小規模農家の現地調査を実施する予定が、現地で体調不良になってしまったため実施できなかった。そのため、次年度使用額が生じてしまった。 今年度はインドネシアの渡航回数・渡航期間を増やし、その現地調査の費用として助成金を使用する計画でいる。
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Research Products
(4 results)