2017 Fiscal Year Research-status Report
全方位カメラを用いたアイソセンタ定点式精度管理システムの構築
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17K17850
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
水野 裕一 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (50718434)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 全方位カメラ / QA |
Outline of Annual Research Achievements |
全方位カメラを用いてアイソセンタ定点式精度管理システム構築のため、まずは全方位カメラを1台購入した。全方位カメラの画像は付属のソフトによって展開されるが、そこで展開される画像がどのように処理されたものであるかは不明のため、画像上の各座標が、実際の位置に対してどのような変形となっているかの検討を行うこととした。 放射線照射装置の寝台にカメラを設置し、概ねメカニカルアイソセンタに中心と思われる位置を合わせた。カメラの設置誤差による位置補正も考慮し、ガントリ回転時の写真を左右、頭尾、背腹方向の3軸方向へそれぞれ1, 2, 5, 10 mmずらした写真を取得した。次にその画像を処理するソフトウェアの作成を行った。全方位カメラによって取得される画像の基礎特性を解析するため、カメラ位置が移動することに伴い、各座標がどのように変化していくかの評価を行なった。座標が変化することにより画像の歪みが強く出てくるため、各座標における画像の修正システムを検討中である。また作成したソフトウェア上における画像上のガントリ中心位置から、任意のガントリ位置におけるガントリ角度がどの程度かの計算を行えるようにした。ただし画像の歪み補正と合わせて検討する必要があるため、もう少し全方位カメラ画像の基礎特性を検討していく必要がある。 基礎特性の解析を終えれば、幾何学的な検証を順次進めることが可能であるため、残りの期間で従来の手法とは異なる視点のQAシステム構築を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
全方位カメラの画像に歪みが存在することは当初から想定していたが、実際にその歪みを補正するために多くのパターンの画像取得が必要で、さらにその補正が複雑であった。そのためソフトウェア作成に要する時間が予想より長くなってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
ソフトウェア作成後、実際に臨床現場で行なっている幾何学的な検証項目を全て評価し、既存の検証結果との比較検討を行う。同時にプラスチックシンチレーションを用いて出力評価を同時にできるよう検討を行う。
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Causes of Carryover |
研究進捗が遅れており、予定購入物品や予定していた出張が先送りされたため。
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