2021 Fiscal Year Research-status Report
問題行動に対する能動的アプローチとしての学級経営方略
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17K17870
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
寺坂 明子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10760176)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 学級経営法 / 小学校 / 教員養成 / トレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに引き続き、教員養成の学生を対象とした問題行動を起こりにくくする能動的な学級経営法のトレーニング講座を行い、その効果を検討した。25名の学生をランダムに2群に分け、それぞれトレーニング群、待機群として研究を行った。講座の各コマは、講義とロールプレイ・グループワークで構成され、主な内容は(1)環境を整える、(2)適切な行動を起こりやすくする、(3)適切な行動を強化する、(4)不適切な行動を修正する、(5)2次的な方略であった。効果の指標として、学級経営に対する効力感を測定した。現在は、これまでのデータと統合しての結果分析を行なっているところである。これまでのデータからは、トレーニングにより、学級経営の方略を使用することへの効力感、学級経営の肯定的な結果に対する効力感が上昇し、トレーニング後の待機群との比較においてもこれらの得点に有意差が認められるなど、トレーニングの一定の効果が確認されている。しかし、具体的なトレーニングの内容とこれらの効力感の関連は十分に明らかでなく、また効果の指標としてこれらの効力感尺度が適当かどうかについても検討の余地がある。 研究成果の発表に関しては、国際学校心理学会で、教員養成課程の学生を対象としたトレーニングの効果研究についてのポスター発表を行なった。また、昨年度不採択となった論文の結果分析等を見直し、改めて学校心理学研究に投稿した。現在は修正再審査中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現職教員を対象としたトレーニングを行う機会が得られていない。
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Strategy for Future Research Activity |
教員養成課程の学生を対象としたトレーニングとその効果に関する研究を今年度も継続し、現職教員を対象としたものについては、引き続き機会を模索する。 効果を検証するための指標について、文献のレビューを行い、より適切な指標とは何かをまとめ、指標の作成を試みる。
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Causes of Carryover |
国際学会への参加を予定していたが、ハイブリッド開催となったため。
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Research Products
(1 results)