2019 Fiscal Year Research-status Report
既成概念を打ち壊す胚培養士養成のための次世代型教材の開発
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17K17897
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
高山 修 岡山大学, 環境生命科学研究科, 客員研究員 (80650879)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 生殖補助医療 / 胚培養士養成 / 技術教育教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに開発していた疑似卵や疑似精子、疑似卵丘細胞卵子複合体などのヒト生殖細胞の操作トレーニング試料は、実際に卵操作経験者や未経験者に試料を利用してもらい、使用感をヒアリングしたところ、おおむね良好な感想を得た。 顕微授精シュミレーターは、ジョイスティックなどのユーザーインターフェース面を業者に外注する予定であったが、見積もり依頼を出したところ、予想以上に高額となってしまったため、3Dデジタルモデリングによりジョイスティックの最適なモデルを検討し、3Dプリンタによって自作した。 また、ジョイスティックの動きをパソコンへ入力するため、エンコーダーと市販のマイコンであるAruduinoを組み合わせて利用し、ほぼ実際の動きがシュミレーター内に反映できるような操作デバイスが完成した。シュミレーターのプログラムは、昨年度基本的な部分は完成していたが、マイクロマニュピレーターの構造や仕組み、ピペットのセッティングのチュートリアル、実際のマニピュレーター操作時のトラブルとして起きやすい、インジェクションピペットが折れたり、卵の破壊が起きやすいような条件になった際のアラートなど、シュミレーションの条件を検討し、それらを組み込んだプログラムを開発した。 このシュミレーターについても、実際に臨床に携わっている胚培養士に利用してもらい、使用感のアンケートを取る予定だったが、COVID-19の影響により、調査機会を延期している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は顕微授精シュミレーターのプログラム内容の充実について、主に進めており、おおむね順調に進展している。シュミレーター等を、実際に操作してみた使用感に関するアンケート等を行う予定であったが、COVID-19の影響により、実施機会を見合わせている。
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Strategy for Future Research Activity |
開発してきた内容を胚培養士に利用してもらって使用感に関するアンケートをとり、その内容をさらに反映させて、成果物の充実を図りたい。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により、胚培養士への顕微授精シュミレーターの使用感に関するアンケート調査を行う機会を逃した。また、顕微授シュミレーターのユーザーインターフェイス作製は、外注する予定だったが、自作できたため、その分の経費が未使用となった。 次年度は、使用感アンケートを実施するととも、そのための機材購入に利用する。
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