2017 Fiscal Year Research-status Report
妊娠中の母親の体重増加に関する意識が出生体重に与える影響
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17K17932
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
南 まりな 高知大学, 医学部, 特任研究員 (90625013)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | JECS / FFQ / SGA / 妊娠中の体重増加に関する意識 |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠中の母親の体重増加に関する意識が出生体重に与える影響を明らかにする事が本研究の目的である。本研究では、申請の際には出生体重をアウトカムとする予定であったが、先般SGAをアウトカムにする論文が多く、2010年に日本小児科学会新生児委員会報告により新しい在胎期間別出生時体格標準値が発表された、世界的な研究の方向性と厳密な評価のために、SGAをアウトカムにすることに変更をした。SGAは低出生体重とともに、出産時の児の評価として用いられる。SGAは妊娠週数、性別、分娩歴、ごとに10パーセンタイル値が定められており、児の評価としてより正確に得ることができるという理由より変更を行った。 先行研究で出生体重に影響を与えることが明らかとなっている、母親の年齢、BMI、分娩様式、喫煙、母親の疾患、児の疾患等現時点では、除外基準及び選択基準を定め、用いるデータを整理し、フローチャートはほぼ決定している。妊娠中の体重増加、母親の体重増加に関する意識についても、妊娠前のBMI別に整理を行った。 アウトカムをSGAをしたために分娩歴、妊娠週数、性別は調整を行わないこととした。 昨年度は当該年度8月まで研究機関に就業しておらず、研究開始までに3か月ほど時間を要し、研究体制を整えることにさらに数カ月時間を要したために、実績を積み上げる事が難しい状況であった。当該予定よりも、遅れを取った形になったが、研究サポート体制を現在整備されている。今後なるべく早急に課題の論文作成を行い、成果発表を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度はデータの解析が主な実施計画であったが、当該年度8月まで研究機関に就業しておらず、研究開始までに3か月ほど時間を要し、研究体制を整えることにさらに数カ月時間を要した。 研究体制が整ってからは基本属性、除外基準及び選択基準の整理を行い、解析準備を主に行った。 現時点では、除外基準及び選択基準を定め、用いるデータを整理し、フローチャートはほぼ決定し順調に統計解析を進めている。また同時進行として論文執筆もおこなっている。 申請時には一次一部固定データ使用の予定であったが、研究の質の担保のため、全固定データ(全国約10万人のデータ)の利用の申請を行い解析を行うこととなった。
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Strategy for Future Research Activity |
統計解析を確立し、論文執筆をさらに進める。現在同時進行として、妊娠中の母親のエネルギー摂取に関する論文を申請者が執筆に着手してしており、投稿最終段階である。 今後解析内容を軸に、産婦人科医、小児科医、助産師、看護師、栄養士それぞれの専門家に相談、助言を求めながら研究をさらに発展させる。 論文執筆後、国内外の学会で発表し、一般的にわかりやすく、市民講座、本学医学部のホームページ、エコチル調査のニュースレター等で積極的に成果を公表し、地元の学会等、エコチル調査関係者、およびエコチル調査参加者に還元を行う。
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Causes of Carryover |
当該年度8月まで研究機関に就業しておらず、研究開始までに3か月ほど時間を要し、研究体制を整えることにさらに数カ月時間を要したためである。論文完成予定であるために、英文校閲、論文投稿費等に使用する計画である。
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