2018 Fiscal Year Research-status Report
Strategy for spinal cord protection in aortic surgery: a consideration of necroptosis for delayed paraplegia
Project/Area Number |
17K17935
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
元松 祐馬 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (20746870)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ネクロプトーシス / 遅発性対麻痺 |
Outline of Annual Research Achievements |
ウサギ一過性脊髄虚血モデルを用いて、遅発性対麻痺に対するネクロプトーシスの関与を検証するべく実験を進めた。 現在のところ脊髄単純虚血モデル、脊髄局所冷却による脊髄保護モデル、および薬剤投与による脊髄保護モデルを作成しそれぞれ虚血後8時間、1日、2日、7日の脊髄の摘出を終えた。 さらに予備実験の段階で薬剤(Necrostatin-1)の投与量、投与方法、投与後から虚血開始までの時間を詳細に確認した。投与量が多いと心肺停止を起こし投与後まもなく死亡する例や投与後の衰弱が激しく食餌摂取困難の為に衰弱死する例、また非投与群と比較して麻痺の改善が見られない例など認めたが最終的に薬剤投与による脊髄保護モデルを安全にかつ遅発性対麻痺を予防できるプロトコールの作成を完了し、実際にNecrostatin-1は遅発性対麻痺の予防になりうると確認出来た。 今後はサンプル数を増やしてさらに詳細なデータを収集しNecrostatin-1が遅発性対麻痺に対するネクロプトーシスにいかに関与しているか検証する実験を行う予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
脊髄単純虚血モデル、脊髄局所冷却による脊髄保護モデルは作成の手順が確立している為予定からの遅れは少ないものと思われるが薬剤投与による脊髄保護モデルの作成に関しては手技および薬剤の濃度や投与量、投与スピード、投与後から虚血開始までの時間など予備実験に時間を要した。 現在まで施行した各実験の手技の安定化に時間がかかっている為やや予定よりも遅れてはいるが目標は明らかである為、今後もプロトコールに沿ってサンプル数を増やしながら詳細にデータを収集し実験を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
薬剤投与による脊髄保護モデルを安全にかつ遅発性対麻痺を予防できるプロトコールの作成を完了できた。 現在のところ、そのプロトコールに沿ってサンプル数を増やしている。 予備実験の段階で実際にNecrostatin-1は遅発性対麻痺の予防になりうるところまでは確認出来ており今後はNecrostatin-1が遅発性対麻痺に対してどのようにネクロプトーシスに関与しているかを実験で明らかにする予定である。
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Causes of Carryover |
(未使用が生じた理由)昨年度からの繰り越し分も含めてほぼ使用計画通りに執行できた。人件費での支出を予定していたが該当事案が発生しなかったので次年度使用額が生じた。
(次年度使用計画)平成30年度経費の中で1,507円の未使用分があり、これを次年度に繰り越し、平成31年(令和元年)度は合わせて701,507円を消耗品費を中心に使用して研究を実施する予定である。
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