2018 Fiscal Year Research-status Report
ユーザ・センタード・エンジニアリング教育のための学習効果測定手法の開発
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17K17972
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Research Institution | Osaka University of Arts |
Principal Investigator |
木塚 あゆみ 大阪芸術大学, 芸術学部, 講師 (60510584)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ユーザ・センタード・エンジニアリング / 学習効果測定 / 教育工学 / 情報システム / ワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は「参加型教育プログラム」の開発と調査を行った。室蘭工業大学enPiTプログラム受講生(室蘭工業大学、千歳科学技術大学の学部3年生)向けのプログラムを開発し、2018年9月に実施予定であったが震災により中止となってしまった。学習者の特性として、これまでに問題解決のバリエーションが少なく、常識的な枠に囚われたつまらないアイデアばかり出てしまうという問題が明らかになっている。新しい「参加型教育プログラム」では、未来の架空の世界について考えてもらうことで現実の問題に囚われない拡散的な発想にする試みを行う予定であった。 平成30年度はワークショップを実施できなかった代わりに、これまで行ったワークショップの分析とそれに関わる関連研究の調査等を行い、国際会議で発表した。教育工学系の国際会議で同様のデザインワークショップを開発している研究者と有意義な意見交換を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成30年度の研究計画として、国内外でのUCEスキル教育プログラムの実践例を調査し、「参加型教育プログラム」を実施する予定であった。調査対象のうち、また京都大学および九州大学での実践事例の調査は行えていない。「学習経験の外化ツール」の設計のおおまかなフレームワークは作成済みできた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度に実施予定だった京都大学(関係者異動により公立はこだて未来大学も対象)および九州大学での実践事例の調査を行う。それに基づいてHRDサイクルモデル(堤ら,2007)に当てはめ事例ごとに比較する。さらに本研究で開発した「参加型教育プログラム」の事例と比較する。さらに「学習経験の外化ツール」を使った実践データを集め、「参加型教育プログラム」を確立しまとめていく。
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Causes of Carryover |
平成30年度に実施予定だった「参加型教育プログラム」が震災のため中止になってしまったことから、予定していた実験や分析一式が実施できなかったため。
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