2017 Fiscal Year Research-status Report
遠隔医療通訳サービスコールセンターアプリを用いて行った医療通訳の有用性の検討
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17K18057
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Research Institution | Gunma University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
長嶺 めぐみ 群馬医療福祉大学, 看護学部, 助教 (40641486)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 遠隔医療通訳 / 在日外国人 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は新たに開発した遠隔医療通訳サービスコールセンターアプリを用いて、①派遣通訳との通訳効果の比較、②通訳利用による治療効果・患者満足度への影響、③人的資源の効果的活用、④急変・救急・夜間対応の際の有用性、⑤医療通訳養成のための実習形態としての応用の可能性を明らかにするものである。 平成29年度は主に研究実施のための環境調整を行ってきた。具体的には、受け入れ病院との調整、在宅通訳者の確保、通訳効果を比較するためのアンケートの作成、患者満足度を測るためのアンケートの作成などである。 受け入れ病院との調整においては、現在までに3つの病院から受け入れの内諾を得ている。これらの病院は、研究者が所属する機関の倫理審査を受け、許可が得た場合に受け入れが正式に許可される状況である。研究実施の都合上、当初予定していなかった新たな2病院に対し、現在研究協力の依頼を行っている段階である。在宅通訳者の確保は予定の4言語において概ね確保できている。実際に誰が通訳を担当するかは、通訳者の勤務の都合があり、研究実施期間によって変わってくるため、通訳者の決定はしていない。通訳効果を比較するためのアンケートは検討を重ね、原案は完成した。今後は所属の倫理委員会にかけ、倫理面での審議を受ける予定である。医療通訳を介入する事で、患者満足度にどのような影響を及ぼすかという点については、満足度やストレスの定義について現在検討を重ねている段階であり、アンケートにおいても作成途中の段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
医療通訳が介入する事で患者満足度にどのような影響を及ぼすかという点において、満足度をどのように定義するか、またストレスをどのように定義するかという点において検討段階である。その為、どのような尺度を使ってそれぞれを測定するのかが決定できていない。アンケートがそろっていないため、倫理委員会に審議を申請することが出来ず、データの収集が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
患者満足度やストレスの定義について現在でも検討を重ねており、5月上旬を目途に決定する予定である。どの尺度を用いて測定するのかも同時に検討を行っているため、定義が決まれば測定尺度も決定されてくる。実施するアンケートもしくはスケール等が決定する事で所属の倫理委員会に審議を申請でき、許可がおり次第データの収集を開始する予定である。
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