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2018 Fiscal Year Research-status Report

不変性をもった拡散テンソルファントムの開発

Research Project

Project/Area Number 17K18086
Research InstitutionKyorin University

Principal Investigator

只野 喜一  杏林大学, 保健学部, 助教 (20759443)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords拡散テンソル / MRI / DTI / ファントム / 拡散異方性
Outline of Annual Research Achievements

本研究では拡散テンソル画像から得られるFA値を絶対評価として活用するための基準となる、任意のFA 値を不変的に維持できるファントムの開発を目的としている。
本年度は昨年度に引き続きファントムに用いる糸の太さと性状について検討を行い、最も適した組み合わせを明らかにし、ファントムに用いる糸を決定した。この成果については国内学会1件において報告を行った。
水の腐敗については防腐剤を導入し、室温にて1年間の保存を行い変化を観察した。その結果、防腐剤導入以前のような、水の腐敗を示す変色等の変化は見られなかった。また測定値への影響がないことを確認した。加速劣化試験として恒温槽を用いて80℃環境下で1週間及び2週間の加熱ののちに測定したところ、測定値への影響は見られず、ファントムの外観にも変化は見られなかった。以上より、本研究課題の主な課題の一つである不変性については達成することができたと考えている。
一方で、長期間の保管を行ったファントムの一部にはファントム内部にわずかな気泡が発生しているものが認められた。これはファントム作成中の脱気操作が不十分であったためだと考えられる。しかし、気泡はファントム内壁外周部に発生しており、測定値には影響を及ぼさない。念のため、より確実な脱気操作やより高性能な脱気装置の導入を検討している。
次年度は当初の計画にもどりMR装置間の再現性評価と校正曲線の取得を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

ファントムに適した素材の決定とファントムの不変性・安定性が確認できたことでファントムの作成自体は概ね完了したと考える。残る再現性試験と校正曲線によるMR機種間の比較については次年度内で達成できると考えている。

Strategy for Future Research Activity

本年度までに確立されたファントムの作成法により作成したファントムを用いて再現性試験を行う。また複数のMR装置間でのFA値の比較を目的として校正曲線を作成し補正FA値を算出する。
また、拡散テンソルトラクトグラフィの描出能についても検討を行う予定である。
これらの成果は学会及び論文として報告する予定である。

Causes of Carryover

子の養育のため本年度の国際学会参加を見送り、国内学会での発表としたため。
次年度使用予算については脱気装置等のファントム作成に必要となる装置の購入と学会発表に用いる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ミシン糸を用いた拡散テンソルファントムの開発2018

    • Author(s)
      只野喜一, 伊藤良真, 野沢真吾, 中村卓斗, 市川知志, 佐藤英介
    • Organizer
      第13回九州放射線医療技術学術大会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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