2018 Fiscal Year Research-status Report
認知症発症に関連する心機能の解明:最新の3次元超音波法を用いたアプローチ
Project/Area Number |
17K18088
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
平澤 愛 杏林大学, 保健学部, 学内講師 (30459945)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 左室収縮機能 / 左室拡張機能 / 脳血流量 / 3次元心臓超音波検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
第60回日本老年医学会学術集会にて「簡易的な左室収縮機能評価と脳血流量の関係」という題目で発表を行った。3D心エコーの評価が十分に行えなった際に心音図、心電図および動脈波形の同時測定を行い得られた左室収縮機能から脳血流量との関係を検討した。心疾患および脳血管疾患の既往のない中・高齢者220名とした(78±7歳、女性41%)。仰臥位にて十分な安静後、血圧脈波検査装置(コーリン、form)を用いて、心音図、心電図および右上腕動脈波形を同時に測定した。左室収縮機能は、前駆出期(PEP)、駆出時間(ET)およびそれらの比(ET/PEP)から評価した。また、ETは、心拍数の影響を受けることから心拍数補正を行い用いた(ETc)。脳血流量は、SPECT検査より得られた全脳平均血流量を用いた。PEP、EtcおよびET/PEPと全脳平均血流量の間には、それぞれ有意な相関関係がみられた(P<0.05)。また、全脳平均血流量を従属変数とし、それぞれの左室収縮機能、年齢および性別を独立変数とした重回帰分析の結果、全脳血流量と左室収縮機能との間に有意な関係が認められた(PEP:β=‐0.130、P=0.044、Etc:β=0.202、P=0.002、ET/PEP:β=0.147、P=0.023)。心音図、心電図および動脈波形から得られた左室収縮機能評価は、脳血流量と関係することが示された。左室収縮機能評価において脳血流量との関係がみられたことは、脳血流量の変化に心機能が関与していることを示唆する。 一方、3D心エコーによる左室収縮機能および拡張機能の評価および超音波法による左右の内頸動脈、椎骨動脈の血流量測定を実施した。3D心エコーの測定では、質の高い画像の取得が課題となっていたが、本年度は心エコーの専門家に協力を依頼することで測定精度を高めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
高齢被験者の獲得に多少時間を要したが、再度スケジュール調整を行い測定を継続している。次年度も引き続き取り組むことで目標被験者数を確保することは可能と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き3D心エコーを用いた左室収縮機能および左室拡張機能の評価そして脳血流の測定を実施する。また、測定と並行してデータ解析を進める。
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Causes of Carryover |
リクライニングチェアーの購入を予定していたが、既存のベッドでの測定が可能となったため購入の必要がなくなったため。また、未使用分に関しては、研究協力者への謝礼、測定に必要な消耗品の購入および論文の投稿費に使用する予定である。
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Research Products
(14 results)
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[Presentation] Brain blood flow pulse is more influenced by ascending aortic flow pulse than blood pressure pulse during acute hypotension2018
Author(s)
Tomoya Suda, Ai Hirasawa,, Takahiro Uechi,, Kazukuni Hirabuki, Noritaka Hata, Yuki Sano, Takeaki Matsuda, Shigeki Shibata, Shigehiko Ogoh
Organizer
65th American College of Sport Medicine Annuual Meeting
Int'l Joint Research
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