2020 Fiscal Year Research-status Report
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17K18089
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
三倉 直 杏林大学, 医学部, 助教 (90791723)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 第61回呼吸器学会学術講演会 |
Outline of Annual Research Achievements |
合計26例の集積を行い、第61回呼吸器学会学術講演会にて結果の発表を行った。横隔膜超音波検査によるパラメータについて、COPD Stage1,2と3,4との比較を行ったが、有意な差は得られなかった。しかし身体所見においてはポンプの取っ手運動の消失、呼吸補助筋の肥厚、心尖拍動の剣状突起方向への偏位において有意差を認め、またこれらの項目はロジスティック回帰分析においても、それぞれオッズ比8.25、28.3、18.8でStage3,4らしい(p<0.05)という結果を得た。また、身体所見5つ(前記3者に加えてバケツの取っ手運動の消失、吸気時鎖骨上窩の陥凹を加えたもの)のスコアリング(それぞれ1点)によってStage3,4の診断が出来るかをROC分析を行ったところ、2点以上でAUC 0.946(感度91.7%. 特異度76.9%)の診断性能があると考えられた。今後、このスコアリングの外的妥当性を評価することを検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
大学病院において安定期COPDの集積が難しい。また日常業務のウェイトが重いため、研究に費やす時間が少なくなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
日常業務を縮小出来る期間に、積極的に症例集積を行っていく。症例集積数によらず、今年度中の論文化を検討している。また、外来診療中にも症例集積を容易にするために、Filemaker cloudでの入力システムを利用することを検討している。
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Causes of Carryover |
症例集積が思うようにいかず、ELISA検査キットの購入を行わなかったため、予定よりも使用額は少なくなった。今年度はCOVID-19ワクチン普及に伴って通常診療に近づくことで症例集積が進むと思われる。また、Filemaker cloudを利用することで外来から容易に症例集積出来るような体制を作る。
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