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2020 Fiscal Year Research-status Report

リモートセンシング・データを用いた国際協力事業の地理空間インパクト評価

Research Project

Project/Area Number 17K18109
Research InstitutionSophia University

Principal Investigator

倉田 正充  上智大学, 経済学部, 准教授 (30757050)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2022-03-31
Keywords国際協力 / インパクト評価 / リモートセンシング / 人工衛星 / 地理情報システム(GIS)
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、本研究が分析対象としているバングラデシュにおいても新型コロナウイルスの感染拡大やロックダウンの実施によって社会経済に甚大な影響が生じた。そこで「科学研究費助成事業に係る当面必要な手続き等に関するFAQ」(【A2-1】)に基づき、当初の研究計画にはなかったものの研究目的の範囲内で、新型コロナウイルス感染拡大が乾季稲作の収穫に与えた影響を衛星データを用いて分析した。この背景として、同国では農業振興に関する様々な国際協力事業を受け入れている一方、コロナ禍により主食米の圃場管理や収穫に支障が生じ、フードセキュリティの問題が喫緊の社会的課題として浮上した状況があった。具体的には同国の全土から水田(圃場)を1万ヵ所ランダムサンプリングしたうえで、衛星データから植生指数を抽出して水稲の発育状況や収穫時期を推定し、平年と比較する形で新型コロナウイルスの影響を因果関係として捉えようとする分析等を行った。現在はこの分析結果をまとめワーキングペーパーを作成中である。
また上記の研究と並行して、研究計画に記載した地理空間インパクト評価に関するマニュアルとその分析方法に関する教材の作成を行った。教材については大学の学部生の協力も仰ぎながら、無償で利用可能な統計ソフトのRと衛星データのプラットフォームであるGoogle Earth Engineを活用する内容とした。これらは計画通り特定のウェブサイトで公開することを予定しているため、ウェブコンテンツとして作成中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウイルスの影響、また上記の通り当初の研究計画にはなかった分析も追加したことにより全体的な進捗に遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

これまで取り組んできた複数の研究をワーキングペーパーとしてまとめると共に国際学術誌に投稿する。また地理空間インパクト評価に関するマニュアル及び教材については特定のウェブサイト上で一般公開する。

Causes of Carryover

新型コロナウイルスの影響により現地調査が中止となるなど当初の支出計画に変更が生じたため。次年度は現地調査を代替する形で、人工衛星データの購入等に振り替える予定。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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