2017 Fiscal Year Research-status Report
Development of lifelog system based on a sensitive wear inwoven with hetero-core fiber optics
Project/Area Number |
17K18185
|
Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
小山 勇也 創価大学, 理工学部, 助教 (10778955)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | ヘテロコア光ファイバ / 織物 / 知覚衣服 / 無拘束 / ライフログ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、無意識・無拘束な生体情報・生活行動計測のための新たな技術基盤として、柔軟・軽量な素材で構成されるヘテロコア光ファイバセンサを衣服の材料である繊維糸と組み合わせ、素材そのものがセンサ機能を持つ知覚衣服を開発する。この知覚衣服を携帯型の計測器と併用し、心拍・呼吸・身体動作情報から日常生活における健康状態や行動内容を認識可能なシステムを構築し、知覚衣服がライフログデバイスとして有用であると実証する。 平成29年度は光ファイバ織物による知覚衣服を用いた身体動作・生体情報計測手法の確立に取り組んだ。織り方によるセンサ感度の調整方法の検討については、織物に生じる曲げや伸縮,圧力といった形状変化に対して、平織、綾織、朱子織の順にセンサ感度が向上することを確認した。身体動作の検出については、光ファイバ織物を肘・肩・背・腰・脚といった衣服上の関節部に配置し、肘・脚・肩の一部動作を検出可能にした。また、小型無線多機能センサユニットを参照用機器として用い、関節角度変化に追従することを確認した。さらに、生体情報の検出については、左腹直筋上部に織物を配置することにより、着用状態で呼吸・心拍の同時計測に成功した。計測された心拍数は携帯型心電計による計測波形によるものと概ね一致した。知覚衣服については、織物を衣服に統合しジャケット型およびズボン型の知覚衣服を作製した。知覚織物を衣服に配置して呼吸・心拍を同時計測した結果については論文として公表に取り掛かっている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
織り方による形状変化に対するセンサ感度の違い、身体動作・生体情報の検出位置の検証、知覚衣服の作製について完了しており、平成29年度の計画通りに進行している。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、複数チャンネルの光ファイバを同時計測するための携帯型光ファイバ計測装置を試作し、AndroidOS端末をデータロガーに用いて複数の日常生活行動に対する身体動作データを取得する。得られたデータに対しては機械学習を適用し、行動判別を試みる。判別機能をAndroidOS端末に実装し、ライフログシステムとして作り上げる。研究成果は国際学会ならびに国内学会で順次発表する。
|
Causes of Carryover |
積算していた心電計の予算よりも安い製品が見つかりそれを購入したため、差額が生じた。ただし、翌年度の携帯計測器の見積もりが予定より高くなるため、そちらに補填する。
|
Research Products
(7 results)