2017 Fiscal Year Research-status Report
育児期の親のエンパワメント尺度の開発ーエンパワメントのプロセスに焦点をあててー
Project/Area Number |
17K18186
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
片岡 優華 創価大学, 看護学部, 助教 (70404928)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 育児期 / 親 / エンパワメント |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は、研究の初段階として育児期の親のエンパワメントについて、概念分析を行った。抽出された内容をセルフエンパワメント・ピアエンパワメント・コミュニティエンパワメントに分類し、それぞれの属性、先行要件、帰結を明らかにした。この内容については、2018年3月に日本助産学会にて学会発表を行った。 育児支援においては、セルフエンパワメントの状況と、ピア・コミュニティエンパワメントの相互作用が重要である事が明らかになったため、尺度を作成する際には、その点にも着目した内容とする。 今後、育児期の親(夫婦)にフォーカスグループインタビューを実施し、育児期における親のエンパワメントの実際について、内容の妥当性を確認する。2017年3月にインタビューガイドを作成し、研究倫理審査委員会の承認を得た。 2018年度4月には、インタビュー調査の研究協力も得られたため、今後インタビューを実施する予定である。その後、概念分析とインタビュー結果から尺度の原案を作成し、研究を遂行する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では、2017年度中にインタビューまで終了している予定であったが、概念分析と研究協力者の確保に時間を要し、予定通りに推進することが出来なかったため、やや遅れている。2018年度4月には、インタビュー調査の研究協力も得られたため、今後インタビューを実施する予定である。今年度中には尺度を完成させ、本調査を実施できるように、実施候補施設への協力依頼も行っていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、インタビューを計画的に進めている。 尺度の原案ができてから、200名程度のプレテストを実施する予定である。また、本調査では700名程度の配布を実施するため、研究協力を得られる中規模以上の病院の候補施設への協力依頼を行い、本年度中には、病院等の倫理審査の承認を得て調査をできるように研究を遂行していく。現時点では、2施設において研究協力者の確保ができている。施設への協力依頼は、調査項目が完成してから実施する予定である。
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Causes of Carryover |
2017年度にインタビューを実施する予定であったが、実施に至らなかったため、謝金等の使用が0となった。次年度の予算と合わせ、次年度に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)