2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Parental Empowerment Scale during child-rearing periods -focus on the empowerment process-
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17K18186
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
片岡 優華 創価大学, 看護学部, 講師 (70404928)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 育児期 / 親 / エンパワメント / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,日本における育児期の親のエンパワメント尺度開発を目的とし、第1段階(尺度原案の作成),第2段階(予備調査),第3段階(本調査)について実施した. 1.第1段階:尺度原案の作成(期間:平成29.30年度)「育児期の親のエンパワメント」の概念分析を行い,その後母親・父親に対しグループインタビューを実施し,その結果を統合し,60項目の尺度原案を作成した. 2.第2段階:予備調査(期間:令和元年度)有効回答が得られた母親88名,父親70名,計158名の結果を分析し,各項目と尺度全体の相関の確認,探索的因子分析,専門家12名による内容妥当性の検討を行い,41項目を選定した. 3.第3段階:本調査(期間:令和2.3年度)育児期の親のエンパワメント尺度を作成し,有効回答の得られた母親395名、父親218名、計613名の結果を分析し、妥当性と信頼性を検討した.結果、本尺度は【自分らしく生きる力】【自分らしく育児する力】【家族と支え合う力】【仲間・地域と支え合う力】の4つの下位尺度、24項目から構成され、概念分析・インタビュー、項目分析の結果、専門家の検討を反映した内容となり、内容妥当性は確保された。基準関連妥当性では、育児エンパワメント尺度の総得点と外的基準とした尺度の総得点はr=0.596と有意な正の相関が確認でき、基準関連妥当性は確保された。共分散構造分析の適合度は,CFIは0.90程度,RMSEAは0.07であり、一定程度の構成概念妥当性が確認された.信頼性の検証については、育児エンパワメント尺度(24項目)全体のCronbach’sα係数は0.92と内的整合性が確認された.さらに、テストー再テスト法においては,級内相関係数は,育児エンパワメント尺度全体でr=0.868と内的一貫性が確保された. 概念分析・尺度開発の論文については現在作成中で今後投稿予定である。
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