2017 Fiscal Year Research-status Report
実験と数値解析の併用による建築材料の湿気物性値同定法の確立
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17K18194
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
隈 裕子 湘南工科大学, 工学部, 講師 (10617749)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 湿気 / 吸放湿 / 数値計算 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は主に数値計算ソフトウェアのアルゴリズム解析およびユーザ支援ツールの設計製作に注力した.数値計算ソフトウェアのアルゴリズム解析および高効率化については,多数パラメータを用いた検証と実証実験との比較も必要となることから,平成30年度も継続して行う.ユーザ支援ツールの設計製作については,ローカル環境で使用できる独立したアプリケーションとしてほぼ完成させることができた.これを使うことで,これまで数値計算ソフトウェアのユーザが建物形状や座標の入力をテキストベースで行っていたところを,以下のように効率化することができた.まず,建物座標の一括入力ができるようになった,また,入力された数値から算出できる面積や体積については自動算出と入力ができるようになった.次に,複数ファイルで共有されていた数値については自動で一括入力と処理ができるようになった.また,入力された数値に明らかに誤りがある場合は,これをアラートとして画面出力することができるようになった.そのため,ユーザが入力の誤りに気付かず,計算結果に影響が出る,あるいは,計算が実行できないなどの本質とは異なるミスをなくすことができるようになった.一方で,これを広く普及させるためには,ユーザの環境に依存しないアプリケーションとして確立させることや既存のバグの修正,ユーザビリティの向上に向けたインターフェイスの構築など課題を残しているため,平成30年度はこれらに注力する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進展している
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度の終了時までに,とくに数値計算ソフトウェアのユーザ支援ツールの作成に関しては,時代の変化やユーザビリティの向上を考えるとこれを「システムとして構築しwebアプリケーションとして普及させる」準備まで完了することを目的としたい,そのため今後は一層注力することになる.
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Causes of Carryover |
平成30年度にユーザ支援ツールをシステム化する必要を感じたため,多少のスケジュール調整が生じました.
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