2020 Fiscal Year Annual Research Report
Longitudinal study focused on high-risk movement for anterior cruciate ligament injury during sports activity in junior athletes
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17K18200
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Research Institution | Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences |
Principal Investigator |
笹木 正悟 東京有明医療大学, 保健医療学部, 講師 (30563473)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 育成年代 / バドミントン / 高負荷動作 / 加速度 / 外傷予防 / 膝前十字靭帯 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、2017~2019年に収集したデータをまとめて成果報告を行った。育成年代の女子に急増する膝前十字靭帯損傷の発生機序を検討し、予防に向けての知見を示した。 3年間の横断研究として、合計45名(高校生:28名、中学生:17名)のジュニア女子バドミントン選手のデータを分析した。シングルスの試合中に生じる体幹加速度を指標とし、バドミントンの特異性を含んだ高負荷場面(合成加速度 > 4G)の発生頻度および成分加速度を検討した。合成加速度が4Gを超える場面は総時間896分の6306回抽出でき、その発生頻度は1分間あたり7.04回(95% 信頼区間:6.87-7.21回/分)であった。発生頻度が高かった上位3場面として、オーバーヘッドストローク後の片脚着地(1分間あたり1.43回)、スプリットステップ後のカッティング(1分間当たり1.18回)、アンダー/サイドハンドストローク後の踏み込み(1分間当たり1.17回)があげられた。また、それぞれの動作特性によって優位に発生しやすい成分加速度は異なることが確認できた。 縦断研究として、横断研究に含まれる7名のバドミントン選手を対象とした。1年以上の観察期間を空けて2回の体幹加速度を計測し、高加速度着地の発生頻度および成分加速度の大きさを算出した,観察期間前後において個人の体格(身長、体重、BMI)は増加した一方で、試合時の体幹加速度に有意な変化はみられなかった.また、体重の変化量と高加速度発生頻度の変化量の間に有意な負の相関(r = -0.769, p < 0.05)を確認できた.このことから、ジュニア期の急激な体格変化は、試合場面の片脚着地特性に影響を及ぼす可能性があると考えられた。
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Research Products
(3 results)