2017 Fiscal Year Research-status Report
非特異的腰痛患者における体幹前傾保持時間が身体に及ぼす影響について
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17K18203
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Research Institution | Niigata University of Rehabilitation |
Principal Investigator |
北村 拓也 新潟リハビリテーション大学(大学院), 医療学部, 助教 (60769727)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 筋筋膜性腰痛 / 超音波エコー / 近赤外線分光法 / 表面筋電図 / 前屈 |
Outline of Annual Research Achievements |
確定診断のつかない腰痛は非特異的腰痛とよばれ,全腰痛の大半を占めていると推測されている.確定診断ができない大きな要因としては,特定できる原因が多岐にわたり,かつ複雑に要因が絡まっているためであるが,近年の研究によって非特異的腰痛に筋筋膜組織が強く関与していることが明らかにされつつある.その成果として,腰部の筋筋膜組織の血流不全が主たる要因であると示唆されている. 非特異的腰痛と診断される症例の多くは,立位での前傾位保持によって,症状が誘発される.しかし,立位前傾位保持による筋筋膜組織への影響は,未だ不明確なことが多く,本研究ではそれらを明らかにすることを目的としている. 本年度は,腰部の筋筋膜組織の状態を評価するための機器の動作確認,及び測定の再現性確認を中心に行った.本研究で使用する機器は,①近赤外線分光法②超音波診断装置③表面筋電図であるが,全ての機器で測定する方法を確立することができた.いずれも,対象とする筋肉は,背骨のすぐ外側に位置する多裂筋,及びそのさらに外側に位置する最長筋が妥当となった.いずれの機器でも対象とする筋肉に貼付する場合は,腰骨の下から2-3の位置とし,もっとも筋肉の同定がし易い部位とした. しかし,具体的に測定する際の詳細検討はできておらず,今後,検討していく必要がある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該目標としていた課題自体は達成できているが,まだ方法論が確定できた段階であり,データ取りの段階には至っていない.
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Strategy for Future Research Activity |
測定するための方法論についてはある程度の確立が可能となった.今後は,研究協力者を募り,データ測定をおこなっていく.
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Causes of Carryover |
本年度は約80000円の残額となり,同額を次年度に繰越すこととなった.本年度の研究では,データ測定には至らなかったため,謝礼等で出費が発生することはなかった.そのため,本額については次年度のデータ測定の際に活用し,また得られた成果を学会発表等で公表するための費用とする.
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Research Products
(7 results)