2019 Fiscal Year Research-status Report
生殖期から非生殖期への移行における女性の心理過程と適応に関する研究
Project/Area Number |
17K18210
|
Research Institution | Seisen Jogakuin College |
Principal Investigator |
田仲 由佳 清泉女学院大学, 人間学部, 講師 (30621122)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 更年期 / generativity / 生物学的生殖性 / 世代性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、前年度に実施した成人期女性を対象とするweb調査の統計的分析を行い、更年期世代の女性の症状体験と日常生活の支障の関連として論文化を行った。また、更年期症状の程度によって心理的適応に対して有効となるgenerativityの要因が異なるという結果が得られ、これらの結果については現在論文化を進めている。前年度より継続している子どもをもたない成人期女性の生物学的生殖性に関する感情体験の面接調査の概要を、日本発達心理学会第31回大会のラウンドテーブル(多様性を心理学から議論する(1)各発達段階からみた多様性の現状と課題)において、成人期の多様性をテーマに話題提供を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度に実施した成人期女性を対象とするweb調査のデータ分析に予定していたよりも時間を要し、論文化の作業に遅れが生じている。また、2018年度より質的研究として子どもをもたない成人期女性を対象とする面接調査を継続しているが、現時点において対象者のリクルートが滞っている状況である。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在、面接調査のリクルートができない状況であり、今後も当面、対面での調査実施は困難であることが予測される。そのため、web調査等の実施可能な他の研究方法に変更することも視野に入れる。同時に、すでに得られているデータに関しては、分析・論文化を進めていく。
|
Causes of Carryover |
2018年度に実施したweb調査の研究成果の論文化に遅れが生じていること、子どもをもたない成人期女性の面接調査の実施件数が予定を下回ったため、次年度使用額が生じた。今後の使用計画として、実施可能な調査にかかる費用および分析・論文化に関わる経費に充てる予定である。
|