2021 Fiscal Year Research-status Report
ラオスにおける糖尿病看護教育モデルの構築を目的とした看護介入
Project/Area Number |
17K18227
|
Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
荻野 妃那 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (40761888)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 糖尿病 / ラオス / セルフケア行動 / 健康信念 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は質問紙調査を実施し211名の回答を得た。対象者の属性は、男性が91名、女性121名であり女性が57.1%であり半数以上を占めた。平均年齢は54.85歳で50-59歳にまた約9割が仏教徒、ラオ族であった。教育レベルでは、初等教育以下が35.8%とも最も多く、次いで中等教育であった。職業では主婦が26.9%で最も多かった。糖尿病については家族歴がある者が53.3%であった。糖尿病の合併症の中では、腎疾患が多く見て約3割が罹患している。HbA1c=5.6$であり、BMIの平均値は、男性で25.3、女性で25.4であった。糖尿病のセルフケア行動評価尺度であるThe Summary of Diabetes Self-Care Activities Measureの平均日数は、「食事計画を守れた」平均2.36日、「野菜を多くとった日数」平均4.63日「油の多い肉など脂っぽい食事をとった日数」平均2.34日、「30分の運動を行った日数」平均4.81日「特別の運動を設けた日数」平均2.44日「血糖測定を行った日数」平均1.067日「足のチェックを行った日数」平均1.19「靴の中をチェックした日数」平均1.74日であり、タバコは95%の者が0日であった。糖尿病健康信念モデルにおける4つの下位尺度は、「認知された罹患性」中央値 15.0、「認知された重大性」中央値 15.0、「認知された利益」中央値 14.0、「認知された障害」中央値 12.0であった。 今後は、集計結果を基に、糖尿病のセルフケア行動と糖尿病の健康信念の関係性について、明らかにしていく。またその結果を基に糖尿病の健康信念モデルに応じた糖尿病の健康教育の教材を作成する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症のため、研究代表者が渡航できなくなったため、質問紙調査をラオスに送付し、ラオス人の研究協力者によってデータ収集を行い、回収をおこなった。その後、日本へ郵送後、集計作業を行い、結果をまとめることができたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
調査結果を分析後、研究協力者であるラオス人看護師の意見を得ながら考察し、学会発表を行う。また、ラオス人看護師の意見を踏まえて、糖尿病患者教育のDVD等、教材の作成といったラオス人の糖尿病患者の健康教育の媒体作成に取り組む。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、研究代表者はラオス国に訪問、滞在することが不可能であったことや、質問紙データの入力に関して、データ入力業者に委託したため、次年度使用額が生じた。
|