2019 Fiscal Year Annual Research Report
ACT-based functional classification of self-care behavior in patients with type 2 diabetes and the development of an intervention program
Project/Area Number |
17K18271
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
大屋 藍子 同志社大学, 心理学部, 助教 (60781573)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / セルフケア / QOL / アクセプタンス&コミットメント・セラピー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、2型糖尿病患者がQOL(Quality of Life)を維持しながらセルフケア行動の形成・維持を行うことを目指し、心理社会的援助プログラムの開発を目的とした。そのためのアプローチとしてアクセプタンス&コミットメント・セラピー(Acceptance&Commitment Therapy:ACT)に着目した。2型糖尿病に関するACTの効果は注目されていたものの、エビデンスが不十分であった。したがって本研究は、2型糖尿病患者の行動とACTモデルの関連を検証した上で、それに応じたACTプログラムの開発を目指した。 本研究は昨年度までに、ACTのモデルを用いて2型糖尿病患者のセルフケア行動の特徴を分類した。 また、本年度は、昨年度までの研究を大屋他(2019)2型糖尿病患者の疾患に対する回避とセルフケア行動の関連.糖尿病, 62, 748-754.としてまとめた。また、研究2:患者の行動特徴に沿ったACTプログラムの開発を実施した。具体的には、研究1で明らかになった糖尿病患者の摂食行動や治療負担感に影響する心理・行動の特徴をもとに、Gregg et al.(2007)を参考とした全6回のプログラムを作成した。そして、プログラムの効果検証を行うための研究計画書を作成し、研究実施機関における倫理審査で承認を受けた。以上の段階までで科研費補助期間は終了した。今後は、まず少人数の糖尿病患者に対して、介入プログラムの効果を検証する。そして、プログラムの改善を行った上で、無作為化比較試験を目指す。
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Research Products
(2 results)