2017 Fiscal Year Research-status Report
老年期クローン病患者の療養生活の実際および看護実践開発に向けた基礎的研究
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17K18304
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
山本 孝治 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 助教 (40781901)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | クローン病 / 老年期 / 加齢 / ニーズ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、老年期クローン病患者の療養生活における経験とニーズ、ケアの課題を明らかにし、看護指針を明確にすることである。 平成29年度は以下の4点を中心に実施した。①文献検討および炎症性腸疾患や老年慢性疾患の看護に関連する学会や研修会に参加し、老年期の発達段階と加齢による影響を踏まえたケアの特徴と課題を明らかにした。②研究者が所属する大学および研究協力病院の研究倫理審査を受け、研究実施の承認を得た。本研究は患者および医療者の両側面からアプローチするため、「1.老年期クローン病患者とその家族のニーズの明確化」、「2.老年期クローン病患者に対するケアの課題の明確化」に分けて倫理審査を受け、承認を得ている。③研究協力施設の研究協力者に研究概要の説明と対象者の選定およびフィールド調整を依頼し、④施設より紹介を受けた2名の老年期患者に対するインタビューを実施した。年齢を重ね変化したこと、それに対処していること、看護医療や社会に期待する支援についてインタビューすることで、加齢による影響や工夫している療養の実際、期待する具体的な支援内容を明らかにすることができると考えた。現在インタビューデータをコード化、カテゴリー化する質的記述的分析を進めている。老年期患者に対するインタビューの実施では、療養生活の実際や心理的側面について明らかにできつつあり、老年期患者特有のニーズについて今後明確化していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理審査について、「1.老年期クローン病患者とその家族のニーズの明確化」、「2.老年期クローン病患者に対するケアの課題の明確化」の2つを研究者所属大学および研究協力病院の2機関での承認を得る必要があったため時間を要した。老年期患者およびその家族の研究対象者の選定は想定以上に難渋しており、予定していた人数には及ばず、患者2名のインタビューの実施であった。家族については病院の受診に同行していないことが多く、研究協力の依頼ができていない。また、看護師、医師のインタビューについては、研究実施計画を修正した。その理由は、患者および家族のインタビューをまとめた後に実施した方が、老年期に焦点をあてたケアの課題の明確化が検討できると考えたためである。フィールドワークについても未実施の状況であることから、やや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
老年期患者およびその家族について対象者数を増やすために、患者会に協力を依頼している。インタビューとデータ分析を並行して行い、平成30年度内に療養生活における経験とニーズについて明らかにする。看護師および医師に対するインタビュー、フィールドワークについても平成30年度内に実施し、看護の現状とケアの課題を明確化する。まとめた結果については、平成30年度もしくは、31年度に学会発表を予定している。
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