2019 Fiscal Year Research-status Report
放射線がん治療時の治療効果を細胞微小環境依存性のレドックス制御により向上させる
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17K18375
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Research Institution | National Institutes for Quantum and Radiological Science and Technology |
Principal Investigator |
関根 絵美子 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 放射線障害治療研究部, 主任研究員(任非) (90455387)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 放射線修飾剤 / 放射線がん治療 / レドックス制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞内のレドックス状態と放射線による生物効果との相関関連を明らかにすべく検討を行った。すでに確立させた胸腺細胞を用いた評価法や、フリーラジカルの挙動を直接的かつ定量的に検出できる方法である電子常磁性共鳴などを用いて、放射線効果を左右する微小環境下における比較検討を行った。一例として、細胞内外の鉄イオンの分布が、フェントン反応系暴露で発生させた細胞死に与える影響を評価した。 2019年4月末まで、出産・育児にかかる休暇により研究を中断しており、その後研究を再開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年4月までは休職のため研究に取り組むことができなかったが、研究実施期間を延長することが承認され、復帰後は休職前の内容を引き続き順調に進捗し、予定された内容をおおむね実施することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
出産・育児にかかる休暇によりあと2年間研究期間が延長されたため、引き続き、放射線治療の効果を左右する微小環境因子の特定と、それを制御する治療方針のための知見を得ることを目的とする。今まで得た結果をもとに、より生体に近い条件での検討に進めていく。
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Causes of Carryover |
出産・育児に係る休暇取得を理由として研究期間の延長が承認され、次年度以降に繰り越されたため
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