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2018 Fiscal Year Research-status Report

Practical build of cross-reference system between publication of research results and cited museum specimen

Research Project

Project/Area Number 17K18432
Research InstitutionKanagawa Prefectural Museum of Natural History

Principal Investigator

大西 亘  神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 学芸員 (00588270)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords自然史標本 / 博物館資料データベース / 証拠資料 / 研究データ / 学術文献情報 / 研究成果情報 / Cross Reference / Open Science
Outline of Annual Research Achievements

前年度に続き“被引用”資料情報と“引用”研究成果情報の収集を進めるとともに、この過程を通じて得られた、(1) “被引用”資料情報を効率的に収集する手法と、その課題について体系的な整理を実施した。現時点においては、資料固有ID(=資料番号)がそれを引用した研究成果上に明示されていることはむしろ少数であり、過去の研究成果を参照して引用資料がどこの博物館に収められたどの標本であるかを同定する必要がある。そのためにより効率的な手法の探索を実施した。しかしながら本来は資料を証拠として実施された科学研究である以上、その検証可能性を担保するためにも資料を引用した研究成果上には資料固有IDを明示的に引用するべきであり、学会や学術雑誌等の科学者コミュニティにおける資料引用のルール作りを働きかけていくことが必要と考えられた。(2) 引用情報を備えた資料データベースと研究成果情報データベースとの連携の仕組みの構築についても、前年度より継続して実施し、これまでに得られた“被引用”資料情報と“引用”研究成果情報を使って、公開・発信可能な形でのデータベース構築の準備を進めるとともに、その課題の整理を実施した。あわせて新たに (3) “被引用”資料情報を多様な利用者へ発信するための効率的な手法について実践的な調査を行った。特に学術成果情報同様に、研究者などの専門家がインターネット等を通じて検索・閲覧できることはもちろん、より広い利用者(例えば博物館利用者)が活用しやすいような被引用資料情報の発信手法について検討を実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

おおむね当初計画の想定通り実施することができたが、以下の点に遅れがある。第3段階である“被引用”資料情報を多様な利用者へ発信するための効率的な手法について実践的な調査のうち、研究成果情報が視覚的に認知しやすい「引用研究成果-地理情報システム」のための情報収集については平成30年度内に実施できなかった。これらは次年度に計画を延長して実施する予定である。

Strategy for Future Research Activity

前年度に実施できなかった、研究成果情報が視覚的に認知しやすい「引用研究成果-地理情報システム」のための情報収集を早期に実施するとともに、前年度までに構築した 「資料データベースと研究成果情報データベースとの連携の仕組み」および「“被引用”資料情報を多様な利用者へ発信するための効率的な手法」についての情報を用いて、引用情報を備えた博物館収蔵資料データベースを、研究成果情報データベースと連携する形で、構築し、あわせて公開・発信を実施する。また、本研究課題による成果を発信するとともに、将来的に学術成果における引用情報との結びつきを相互に参照可能な形で発信する取り組みを広げるため、関連分野の研究者らを交えたシンポジウム或いは学術集会を開催し、有効な手法や課題について広く共有を図る。

Causes of Carryover

当初予定していた調査旅行について、年度中に実施できなかったため。当該調査については2019年度中に実施を予定している。

  • Research Products

    (4 results)

All 2019 2018

All Presentation (4 results)

  • [Presentation] 地域フロラ作成を目標としたインターネットデータベースの有用性と課題2019

    • Author(s)
      大西亘・田中徳久・勝山輝男
    • Organizer
      日本植物分類学会第18回大会
  • [Presentation] 日本産シダ植物の分類学リソースポータルサイト構築2019

    • Author(s)
      海老原淳・綛谷文清・大西亘・片山なつ
    • Organizer
      日本植物分類学会第18回大会
  • [Presentation] 時間と空間上の分布を考慮した、標本に基づくチェックリストシステム ~神奈川県植物誌調査を事例として~2018

    • Author(s)
      大西亘
    • Organizer
      第21回自然系調査研究機関連絡会議調査研究・活動事例発表会(NORNAC21)
  • [Presentation] 博物館で収集すべき“種生物学”的資料とは?~ 多様な学術資料・データの円滑な流通のために ~2018

    • Author(s)
      大西亘
    • Organizer
      第50回種生物学シンポジウム

URL: 

Published: 2019-12-27  

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