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2022 Fiscal Year Annual Research Report

Barrier-Free Movie Evaluation System Connecting Needs and Assistive Technologies for Art Accessibility

Research Project

Project/Area Number 17K18457
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

大河内 直之  東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任研究員 (30361679)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 布川 清彦  東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (90376658)
Project Period (FY) 2017-06-30 – 2023-03-31
Keywords視覚障害 / 音声ガイド / バリアフリー映画 / アクセシビリティ / ユーザビリティー / アクションリサーチ
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、芸術作品としてのバリアフリー映画について、多様な文化、多様な価値観による芸術評価システムの構築を目指すものであった。評価のための調査用バリアフリー映画素材を製作し、とりわけバリアフリー映画のニーズが高い視覚障害者と聴覚障害者を中心に素材の鑑賞とその後のヒアリング調査並びにディスカッションによる調査を実施するものであった。
しかしながら、1)新型コロナウイルスの感染が拡大し、対面での調査が難しくなったこと、2)リモートでの情報保障の方法論がなかなか確立できず、対面方式と同様のコミュニケーション環境が保障できなくなったこと等を踏まえて、視覚障害者における音声ガイドの評価に絞って調査を実施することとなった。
調査の結果、音声ガイドの利活用により、1)場面確認、2)人物特定、3)情況把握、4)視覚的記憶の再生がもたらされ、これらの要素が統合されることで、視覚障害者への映画の理解が促進されていることがわかった。また、音声ガイドの内容については、a)簡潔な説明、b)本編音源とのフィット、c)場面・状況に応じた話速の変化等が重視されていることもわかった。
一方、調査用素材を製作する段階で、視覚障害当事者である研究代表者が、映画のバリアフリー化に直接関与することで、製作側におけるバリアの存在が明らかとなり、客観的な芸術評価システムの構築には、ユーザ評価のみならず製作側の評価も盛り込む必要があることが明らかになってきた。
従って、2021年度より「バリアフリー映画・演劇製作に関するアクションリサーチに基づく当事者研究(課題番号:2 1 K 1 8 3 3 2)」を新たに実施し、製作者側のバリアの実態を解明するとともに、ユーザ評価に関する調査も引き続き実施し、多様な文化・価値観を踏まえた芸術評価システムの構築を継続することとなった。

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Published: 2023-12-25  

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