2018 Fiscal Year Research-status Report
東アジアにおける戦後歴史認識の横断的研究――戦後初期と1990年代を中心に――
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17K18476
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐野 正人 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (90248724)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 東アジア / 戦後 / 1990年代 / 映画 / 文学 / 韓国 / 中国 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は研究課題「東アジアにおける戦後歴史認識の横断的研究」の遂行のために、主に現地での資料調査・資料収集と、学会での研究発表、ならびに研究成果の公開のための準備作業を行った。以下、詳しく項目別に述べる。
(1)資料調査、資料収集のために10月より韓国での現地調査を行った。主に光州市にある全南大学校において韓国の現代史と光州事件に関する資料調査・資料収集を行った。(2)日本比較文学会、および韓国の退渓学研究院、東北大学史料館アーカイブズセミナー、韓国総領事館・東北大学主催の金起林と平和シンポジウムなどでの発表・講演を行った。(3)国際日本文化研究センターの稲賀繁美氏を招いて東北大学において講演会を主催した。(4)研究成果の公開のためホームページの作成に取り掛かり、その準備作業を進めた。
以上、今年度は東アジアの戦後歴史認識に関して現地の資料調査・資料収集と、学会での発表を中心として研究を遂行した。ただ、予定していた韓国以外での現地調査に関しては、個人的な事情によって遂行できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度、後期に韓国および中国、東南アジアでの現地調査を予定していたが、韓国に滞在中に家内が病気になり、やむを得ず中途で帰国することとなった。そのため、予定していた中国と東南アジア(ベトナム、フィリピン、インド等)での現地調査を行うことができなくなった。 家内の治療は現在も続いているので、回復し次第改めて中国および東南アジアでの現地調査を行いたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度行うことができなかった中国および東南アジアでの現地資料調査に関して、できるだけ早期に改めて行いたいと考えている。令和1年度の夏休み、春休みを中心として現地調査の予定を立てたい。 また、それと平行して韓国、中国、および東南アジアの研究者のネットワークを構築すし、最終年度のシンポジウムの計画を進めたい。 それから研究成果の公開のためのホームページ作成作業については、現在進行中であり早い時期の公開を目指している。
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Causes of Carryover |
今年度、後期に韓国および中国、東南アジアへの現地調査、資料収集を予定していた所、韓国滞在中に家内の病気のために帰国せざるをえなくなり、そのため予定通り現地調査が進められなかった。現在病気治療中であるため、それが終わり次第ふたたび現地調査を再開したいと考えている。 また、今年度公開を予定していたホームページが、作業に時間がかかったことから次年度の公開となり、それも次年度使用額が生じた一因となった。
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Research Products
(8 results)