2021 Fiscal Year Research-status Report
東アジアにおける戦後歴史認識の横断的研究――戦後初期と1990年代を中心に――
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17K18476
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐野 正人 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (90248724)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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Keywords | 東アジア / 戦後 / 歴史認識 / 文学 / 大衆文化 / 1990年代 / 日韓関係 / 中国 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題「東アジアにおける戦後歴史認識の横断的研究」の遂行に当たって、今年度も前年度に引き続きコロナ禍のために海外出張やシンポジウムなどは不可能だったが、日本でできる範囲のことに集中して課題を遂行した。 主に注力したのは、(1)2020年、2021年に行った国際シンポジウム「日韓関係を東アジアの中で考える」の成果を書籍化した『思想・文化空間としての日韓関係』を関係者および諸機関に配布、(2)オンラインでのシンポジウム「日韓映画に表れたナショナリズム」の企画、実行、(3)研究成果の公開のために作成したホームページの維持、管理、の3点であった。 シンポジウム「日韓関係を東アジアの中で考える」の書籍化は2021年3月に明石書店から『思想・文化空間としての日韓関係――東アジアの中で考える』として出版されたが、それを諸関係者および諸機関に配布し、また韓国語版の出版を目指して作業を進めている所である。また、そのテーマを引き継ぐ形でシンポジウム「日韓映画に表れたナショナリズム」を今年度行ったが、それをより拡大した形でジェンダーやメディアから見た日韓関係に関するシンポジウムを次年度に企画したいと考えている。 以上、今年度に関しては研究課題の進捗を順調に行えたものと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度も、コロナ禍のために海外出張やシンポジウムなどは不可能だったが、シンポジウムを書籍化した『思想・文化空間としての日韓関係』を関係者および諸機関に配布し、引き続き韓国語版の出版作業を行うなどの作業を行ったり、前回のシンポジウムを引き継ぐ形で「日韓映画に表れたナショナリズム」のワークショップを企画、実行したりといった作業をできた。また研究成果の公開のためホームページの維持・管理を行った。 そのため、概ね研究実施計画について順調に進んでいるものと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ禍が収束した後には、できるだけ早い時期に現地調査を行いたいと考えている(韓国、中国)。また、2020年1月のシンポジウム「日韓関係を東アジアの中で考える」を受けた形で、日韓関係をジェンダーおよびメディアの視角から考える次のシンポジウムを企画・実行したいと予定している。また、今年度行った「日韓映画に表れたナショナリズム」の企画をより拡大した形で引き続き行いたいと考えている。
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Causes of Carryover |
383,253円の今年度当初の予算額のうち、「日韓映画に表れたナショナリズム」ワークショップのため、講師謝金として80,000円を支出した。また、書籍費、ホームページ維持管理費としてそれぞれ41,811円、48,000円支出したが、当初予定していた海外出張やシンポジウムなどはコロナ禍のために不可能となったため、213,442円の未使用額が出ることになった。 これに関しては、コロナ禍が収束したならば早い時期に韓国・中国出張を行いたいと考えており、また2020年のシンポジウム「日韓関係を東アジアの中で考える」を受けた形での次のジェンダー、メディアから見た日韓関係をテーマとしたシンポジウムを企画・実行したいと考えている。
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Research Products
(1 results)