2017 Fiscal Year Research-status Report
Cross-Sectoral Research on Classic Literature: Focusing on "Preconceived Ideas" Reflected in Interpreting the "Religious Scriptures"
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17K18492
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
長谷川 修一 立教大学, 文学部, 准教授 (70624609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢田 尚子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (10451494)
馬場 紀寿 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (40431829)
辻 学 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (50299046)
森山 央朗 同志社大学, 神学部, 准教授 (60707165)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 聖典 / 経典 / 古典文学 / 先入観 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の採択を受け、研究代表者・研究分担者4名による全体の第1回研究打ち合わせを、2017年9月6日に研究代表者の所属機関である立教大学の池袋キャンパス12号館2階会議室にて実施し、従来見られなかった分野横断的古典文学研究となる本研究の目的・意義・進め方について確認・討議した。 その後、2017年9月~2018年3月にかけて、研究代表者・4名の研究分担者がそれぞれの研究分野において、主として若手研究者を交えたミニ研究会を1~2度開催し、古典文学研究の「聖典」・「経典」における先入観について発表・討議を通して理解を深めたり、国際集会での発表・意見交換、あるいは著作活動を通して研究を実施した。 一例をあげれば、研究代表者が主催する『旧約聖書』班は、2018年3月15日に立教大学において第1回のミニ研究会を開催し、研究代表者による「モーセの著者性」という研究発表に続いて、伝統的にモーセが著者とされてきた『旧約聖書』の最初の五書が、いかに中世から近代にかけて否定され、それが新たな研究進展へとつながったかについて討議した。 研究分担者の矢田は、11月に中国雲南省昆明市雲南大学で開催された屈原及楚辞学国際学術研討会曁中国屈原学会第十七届年会に参加し、「再読賈誼〈弔屈原賦〉」と題する口頭発表をおこなった。また、学会期間中は、中国国内外の楚辞研究者との意見交換により、本研究課題に関連する情報を収集した。上記口頭発表の内容は論文としてまとめ投稿した。 2018年3月6日には、研究代表者・研究分担者4名に加えて研究協力者2名が、分担者の所属機関である同志社大学の今出川校地良心館RY429演習室に集まり、全体での第2回研究打ち合わせを実施した。そこでは研究進捗状況と成果が報告され、意見交換をした後、次年度の研究計画が定められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
個々の研究分野によるミニ研究会を中心とした研究は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画通り、各分野ごとの小グループによる年二回のミニ研究会と各メンバーが所属する学会で本研究の趣旨に沿ったワークショップなどの計画を進める。また、全体の研究会を年一度開催し、各分野でのミニ研究会の内容を持ち寄って討論する。各メンバーはその内容を各ミニ研究会に持ち帰って研究を深化させる。研究期間最後に開催を予定している公開シンポジウムの計画についても引き続き案を練る。
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Causes of Carryover |
発注した洋書の一部が、年度末までに納品されなかったため、繰越金が生じた。本報告書記載時点ですでに洋書はほとんど届いているため、今年度は当初の計画に沿って使用できる予定である。
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Research Products
(14 results)