2019 Fiscal Year Annual Research Report
A preliminary study for establishing a new method of phonetic classification in Chinese colloquial vocabularies.
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17K18496
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
玄 幸子 関西大学, 外国語学部, 教授 (00282963)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 中国語口語語彙 / 音順配列辞書 / 敦煌文献 / データベース / 中国近世語 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度からのデータ抽出作業を継続し、結果を整理して得た知見を研究成果として中国近世語学会2019年度研究総会で「敦煌変文資料から見る口語音研究―「或」と「忽」を例として」という論題で研究発表し公開した。現時点で2019年度報告は掲載されないが研究総会自体の案内はhttp://kinseigo.chu.jp/?p=345 に掲載されている。 さらに、当初の計画通り海外研究協力者2名を招聘し2019年 11月30日(土)に国際シンポジウム『敦煌文献の諸相』を開催し広く研究活動結果を公開した。ペンシルバニア大学(米)Victor H Mair教授の“Research methods and priorities for Middle Vernacular Sinitic (MVS)”、浙江大学(中国)張涌泉教授の<敦煌殘卷綴合―併接撕裂的絲路文明>と題する講演に続き、玄が「敦煌文献に現れる口語語彙語音別整理の方法について」と題して発表し、研究協力者の復旦大学(中国)特聘教授である高田時雄京都大学名誉教授には「表音文字は中國語口語スタイルにどの程度影響を及ぼすか?」という研究発表で最後をまとめていただいた。 そのほかの関連の研究成果として、主編著『続 中国周辺地域における非典籍出土資料の研究』掲載の「今西ノートから見るロンドンでの内藤湖南敦煌遺書調査」、共著『東西学術研究と文化交渉 石濵純太郎没後五〇年記念国際シンポジウム論文集』掲載の「内藤湖南との交流に見る石濱純太郎」の2編はいずれも内藤湖南の敦煌学を今西ノートおよび石濵純太郎との交流を通して確認したものであり、研究対象資料の敦煌文献に関する論考である。 最後に本課題の最終目標であるweb公開については、すでにHPを構築済みである。データの流し込み作業に予想外の問題が生じて現在一部未公開であるが、近日中に公開予定である。
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Remarks |
近日中に公開予定
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Research Products
(6 results)