2018 Fiscal Year Research-status Report
Network formation for interdisciplinary and international studies of geminate consonants
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17K18502
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Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
窪薗 晴夫 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 理論・対照研究領域, 教授 (80153328)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 促音 / 重子音 / 日本語 / 国際ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年10月26-28日の3日間、国際シンポジウムICPP 2018 (5th International Conference on Phonetics and Phonology)を東京(国立国語研究所)で開催し、その前半に促音のセッション3つとポスターセッションを企画した。海外から3件、国内から3件の口頭発表に加え、国内外から十数件のポスター発表があった。 特に英国オックスフォード大学のAditi Lahiri教授による基調講演(Geminates: Diachronic, synchronic and experimental perspectives)とフランス・ソルボンヌ大学のRachid Ridouane教授による基調講演(Gemination in normal and whistled speech)は世界諸言語に観察される重子音の多様性と、重子音研究のさまざまな視点・方法論を解説したもので、日本語の促音研究に対しても示唆に富むものであった。またコルゲート大学のYukari Hirata教授による講演(Acoustic and perceptual evaluation of Japanese geminates produced by L2 learner)は日本語の促音の教育的側面に関するもので、日本語の促音研究の射程を広げるものであった。3日間の国際シンポジウムを通じて、国内外の促音(重子音)研究者のネットワークを広げることができた。 研究代表者自らも、促音を含む日本語(東京方言、鹿児島方言)の音節構造に関する研究成果を学会発表し、また論文として公刊した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りの国際シンポジウムを開催し、世界諸言語の促音(重子音)研究者のネットワーク作りと知識・情報の交換を図っている。特に海外の研究者とのネットワークができつつあり、国内についても以前からのネットワークが強化されてきている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も日本で国際シンポジウムを開催する、または海外で開かれる国際シンポジウムに自ら参加することにより、国内外の促音(重子音)研究者との交流を深め、国際ネットワークをより強固なものにしていく。
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Causes of Carryover |
前年度からの繰越金があったことに加え、今年度国際シンポジウムを開催した際に招聘旅費等に要した費用が、計上していた予算額よりかなり下回ったため。
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Research Products
(7 results)