2017 Fiscal Year Research-status Report
Challenge to Ethnography of My Culture: A Perspective on Post-War Japan from Yokosuka under American Shadow
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17K18529
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
清水 展 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 名誉教授 (70126085)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | セミナー・ワークショプ / 他分野との交流 / 現地調査・資料収集 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年は初年度であるため、次年度での全面的な調査・研究の展開のための準備期間と考え、以下の活動を行った。 1)横須賀と横浜で資料の収集とインタビューを行った。2)海外調査の経験を豊富に有し、同時にフィールドワークによって自文化(日本文化)の調査・研究をする異分野の研究者(開発)を京都に招き、セミナー・ワークショップを開催した。参加者は東京大学教授・菅豊(日本民俗学)、東京大学教授・青山和佳(開発経済学)、東京大学教授・中西徹(開発経済学)、秋田公立美術大学教授・岸建太(建築学・複合芸術論)ら計10名である。議論をとおして、異分野の学際研究プロジェクトを試行ようとの合意に至ったことは大きな成果であり。2018年度には、秋田公立美術大学で第2回目のセミナー・ワークショップを開く予定である。3)横須賀との比較の観点から、フィリピンのスービック町(1992年まで米国第7艦隊の基地があった)で資料収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
横須賀、横浜での資料収集とインタビューは、かつて私自身が生まれ育った町なので土地勘があり、また友人知人が多いので彼らの理解と協力が得られ、当初の予定通に順調に研究は進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
横須賀と横浜でのインタビューと資料収集を更に進める。また、今年度(2018)は、沖縄での調査を予定している。横須賀、スービック、沖縄は、米海軍によって心ならずも基地としての役割を押し付けられてきたことで共通体験を有しており、そのことがもたらす影響について比較検討を始める。現地住民のアメリカ体験に関する三角測量である。
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