2019 Fiscal Year Annual Research Report
Challenge to Ethnography of My Culture: A Perspective on Post-War Japan from Yokosuka under American Shadow
Project/Area Number |
17K18529
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
清水 展 関西大学, 政策創造学部, 特別任用教授 (70126085)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 横須賀・横浜 / 戦後社会誌 / 心象風景 / 米軍基地 / 大衆文化 / 自己形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年5月10-12日に横浜市立図書館で横浜港と中華街の歴史などに関する資料の閲覧と収集を行った。6月27-30日に横須賀市立図書館で横須賀の歴史と米海軍基地の社会・文化的影響などに関する資料収集を行った。9月20-23日に横浜市立図書館で米軍本牧ベースとその社会・文化的影響、ゴールデン・カップスなどに関して情報と資料を収集した。 また2020年1月3-6日にフィリピンの先住民ピナトゥボ・アエタへの米軍基地の影響に関する現地調査を行った。 研究成果としては、自文化=日本社会の自画像に関して大きな影響を与えた『タテ社会の人間関係』(1967)の著者である中根千枝・東大名誉教授に関して、今までの研究(文献資料とご本人へのインタビュー)の成果を日本語と英語の論文草稿として書き上げた。英語版 "The Life and Works of Prof. Chie NAKANE:A Pioneer of Social anthropology in Japan" は日本文化人類学会誌である Japanese Review of Cultural Anthropology に投稿済み2020/1)みであり、現在査読中である。日本語版「中根千枝 : 遠くから眺め、近寄って凝視し、比較で考える」は、清水展・飯島秀明(編)『自前の思想:時代に応答するフィールドワーク』(京都大学学術出版会 2020)に収録予定である。 また上述の調査・資料収集と並行して、『心象風景のなかの横須賀・横浜 1951-2001:アメリカの影の下での自己形成』の草稿を書き進めている。2020年度中に草稿を完成し、2021年に出版する計画である。
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Research Products
(3 results)