2018 Fiscal Year Research-status Report
「教育経済学」の新たなフロンティアを目指して-国際貿易理論によるアプローチ-
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17K18555
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Research Institution | Reitaku University |
Principal Investigator |
永田 雅啓 麗澤大学, 経済学部, 特任教授 (50261871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 未来 立命館大学, 国際教育推進機構, 教授 (70377761)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | グローバル・ランキング / 教育経済学 / 国際経済学 / 高等教育 / サービス貿易 / 留学 / 実証分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
高等教育の国際化現象の分析は、これまで主として教育学者によって行われ、経済学的な枠組みでの理論的・実証的な分析はほとんど行われてこなかった。本研究では、「国際経済学」の枠組みで高等教育の国際化の問題を捉え直し、その実証的な解明を試みる。それを通じて「教育経済学」の新たなフロンティアを開拓することを目的とする。また、この10年ほどでグローバル・ランキングが世界の高等教育に与える社会的な影響は飛躍的に高まっており、各国の高等教育行政にも大きな影響を与えるようになってきている。本研究によって得られる成果は、こうした問題にも科学的な検証を加え、政策面での資料としても資するものである。 本年度はグローバル・ランキングが世界の大学に与える影響に関する国際シンポジウム「グローバル・ランキングと日本の大学の将来」(主催:本科学研究費助成事業。共催:JAFSA、JCSOS、麗澤大学。協力:立命館大学国際教育センター、 上智大学 )を開催した。本シンポジウムでは、グローバル・ランキングと高等教育の国際化問題の著名な研究者であるEllen Hazelkorn教授を招き、基調講演を行うとともに、専門家(佐藤邦明(文部科学省 高等教育局 視学官)、君和田 卓之(三井物産株式会社ヒューマンキャピタル事業室長)、Hagen Eckert(Technische Universität Dresden(ドレスデン工科大学)Data Analyst)、米澤 彰純(東北大学国際戦略室 教授)ならびに研究代表者)による講演とパネルディスカッションを行い議論を深めた。全国の大学、研究機関、企業、領事館などから150名以上の参加者があり、会場からの質疑応答も含めて活発な討議が行われた。アンケートへの回答を見ても非常に好評であり、こうしたテーマでの国際シンポジウムに対する社会的な需要の高さを再確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
Ellen Hazelkorn教授等を日本に招聘してして国際シンポジウムを開催し、研究計画を進める上での有益なコメントを得た。全国の大学、研究機関、企業、領事館などから150名以上の参加者があり、会場からの質疑応答も含めて活発な討議が行われた。アンケートへの回答を見ても非常に好評であり、こうしたテーマでの国際シンポジウムに対する社会的な需要の高さを再確認できた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、実証分析を行うが、グローバル・ランキングの経済的影響の定量分析のテーマにも重点をシフトすると同時に、分析結果の評価を行う。年度後半では、海外出張もしくは海外の研究協力者を招聘して協議し、さらに分析を深める。
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Causes of Carryover |
次年度使用額は、全額研究分担者への分担金のため、2019年度の物品費又は旅費として使用予定である。
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