2022 Fiscal Year Annual Research Report
Constructing a new standard of sociological methodology by mixed methods: A challenge to combine data and theory
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17K18587
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
小林 盾 成蹊大学, 文学部, 教授 (90407601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 昌弘 中央大学, 文学部, 教授 (90191337)
ホメリヒ カローラ 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (60770302)
内藤 準 成蹊大学, 文学部, 准教授 (00571241)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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Keywords | 混合研究法 / 社会学方法論 / データ / 理論 / ライフコース |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、混合研究法のフレームを拡張し、これまでの量的データと質的データの統合だけでなく、理論も含めた統合に挑戦することである。現代の多様で複雑な社会は、統一的視点から複眼的に解明する必要がある。そこで、ライフコースの多様化を事例とし、合理的選択理論による定式化を試みる。 そのために、(1)第1段階としてデータ収集を行なう。(2)第2段階として、量的データと質的データの統合を行なう。(3)最終的に第3段階として、理論を含めて統合する。 2017年度と2018年度は、第1段階としてデータ収集を行なった。量的データとして第2回社会階層とライフコース全国調査を、質的データとして全国でのインタビュー調査を実施し収集した。 2019年度から2021年度に、第2段階として量的データと質的データの統合を行った。その成果が、書籍『変貌する恋愛と結婚:データで読む平成』(小林盾他編、新曜社、2019年度)、書籍『美容資本:なぜ人は見た目に投資するのか』(小林盾、勁草書房、2020年度)、書籍『嗜好品の社会学:統計とインタビューからのアプローチ』(小林盾編、東京大学出版会、2020年度)、論文「子どもの貧困とウェルビーイング:初の全国調査による実態解明」(小林盾、『成蹊大学文学部紀要』、2021年度)として発信された。 2022年度には、第3段階として合理的選択理論を用いて、データと理論の統合を行った。その成果は、書籍『リーディングス合理的選択論』(小林盾他編、勁草書房、2022年度)の序文、書籍『数理社会学事典』(小林盾他編集幹事、丸善出版、2022年度)の「合理的選択理論とは何か」「昇進とソーシャル・キャピタル」「性別役割分業」といった項目として発信された。
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Research Products
(10 results)
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[Book] 数理社会学事典2022
Author(s)
数理社会学会 数理社会学事典刊行委員会編
Total Pages
782
Publisher
丸善出版
ISBN
978-4621306659
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