2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a support tool for the medical triage for international visitors at pharmacy
Project/Area Number |
17K18597
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
木下 淳 兵庫医療大学, 薬学部, 准教授 (60454766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 実菜 姫路獨協大学, 薬学部, 助手 (80783266) [Withdrawn]
高橋 稔 姫路獨協大学, 薬学部, 助教 (80620872)
奥田 寛 姫路獨協大学, 人間社会学群, 特別教授 (80194497)
佐野 智行 姫路獨協大学, 人間社会学群, 教授 (70196301)
中村 任 大阪薬科大学, 薬学部, 教授 (80379411)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 外国人旅行者 / コミュニケーション / 多言語対応 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、外国人旅行者が薬局やドラッグストアを訪れた際に、使用する言語を簡便に選択するための指差しツールを作成したほか、内服薬のみならず外用薬にも対応可能なツールとした。また、薬剤師による情報提供が必須とされている要指導医薬品については、ツール作成時点で発売されているすべての要指導医薬品に対応できるように改訂し、これらのツールを4言語対応版に翻訳、整備した。 平成31年度は、多言語対応版のコミュニケーションツールが完成したため、薬局やドラッグストアにこれらのツールを提供し、ツールの有用性の評価を依頼した。具体的には、近畿圏内で多数の店舗を展開している薬局チェーンに多言語対応版のコミュニケーションツールを提供し、実際の業務の中で利用していただきながらツールの評価を依頼した。その結果、近畿圏の主要鉄道駅周辺の薬局には外国人旅行者が高頻度で来局し、薬剤師が外国人旅行者に応対する頻度が高いこと、施設によっては外国語に対応するスタッフを雇用していること、外国人旅行者とのコミュニケーションに不安を感じている薬剤師が一定数いることが明らかとなった。また、外国人旅行者とのコミュニケーションのために日頃から用いている資材等は無い傾向があり、外国人旅行者とのコミュニケーションが取れないという薬剤師が存在することが明らかとなった。多言語対応版コミュニケーションツールの評価では、問診票、トリアージサポートツール、情報提供紙とも、使いやすいという回答が多くあったが、一方で、紙媒体のため業務の中で使用し難いという意見があった。これらの結果から、研究代表者らが作成した多言語対応版コミュニケーションツールの有用性は高いものの、その利便性を向上させる必要があることが明らかとなった。
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