2017 Fiscal Year Research-status Report
小学生におけるボールゲームのSAQ能力評価のための新規テストの開発
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17K18604
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
奥田 知靖 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (90531806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 憲輝 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10382540)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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Keywords | SAQ能力 / アジリティー / スピード / クイックネス / 子ども / ボールゲーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,ボールゲーム競技場面を反映したSAQ能力を評価でき,且つ子どもが自発的・積極的に取り組める仕掛けがされたテストを開発することを目的としている.そこで本研究の課題として,SAQ能力テスト計測システムの開発および簡易化・パッケージ化(課題1),子どものSAQ能力評価のための運動テストとしての信頼性の検証(課題2),SAQ能力テストの男女および各年代における評価基準の作成(課題3),SAQ能力向上プログラムの作成(課題4)を設定した.本年度の主な成果は2点である.第1の成果は,課題1に挙げた要件(全区間の記録を表示するシステム,計測データのCSV自動保存,容易に理解できるフィードバック紙の作成と即時印刷,記録紙へのロゴや画像の表示)をほぼ満たした評価テストの開発できたことである.第2の成果は,SAQ能力テストの性別および各年代における評価基準の作成である.小学校1年生から中学校3年生に本テストを実施し,小学校低学年,小学校中学年,小学校高学年,中学生の男女毎に測定タイムをまとめた.評価基準作成の対象となったデータは,小学校低学年(男子n=323,女子n=333),小学校中学年(男子n=437,女子n=416),小学校高学年(男子n=296,女子n=300),中学生(男子n=589,女子n=318)であった.評価値はA~Eの5段階とし,各年代の測定タイムが,A:10%,B:20%,C:40%,D:20%,E:10%で分布させ,本テストによって測定された7つの運動要素(反応,スプリント,右ターン,ハードル,左ターン,スラローム,および総合タイム)毎に作成した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度は課題1と課題2,平成30年度は課題3と課題4の実施を予定していたが,本年度実施できたのは,課題1と課題3であった.課題1に関しては,必要要件をほぼ満たしたシステムを作成することができたが,要件の一つである「できるだけ簡易に計測器を設置すること」に関して不十分な状況であった.課題3に関しては,平成30年度に実施予定であったが前倒しで実施することができた.課題2に関しては,データ測定時期が遅なってしまったことにより,予定していたデータ収集は完了しているが,一部のデータ分析が残ったままである.全体的にみて,概ね順調に研究が進展しているといえる.平成30年度に残された課題としては,評価テストを短時間で設置できる方法の検討,評価テストの信頼性の検証,本テストを用いた運動プログラムの検討の3点である.
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Strategy for Future Research Activity |
本テストの普及を考えたとき,短時間で計測器を設置することは優先すべき点となる.したがって,まずは本テストに使用する機器をパッケージ化して,短時間での設置を目指す.また,これまでは体育館などの室内での測定のみであったが,幅広くテストを普及するため,人工芝グランドでの設置可能性を考慮する必要がある.この際,測定機器の若干の改良が生じることが予想され,これに応じて評価基準値の修正の可能性についても検討する必要がある.次に平成29年度に達成しきれなかった課題である評価テストの信頼性の検証に取り組む.そして,最後に本テストを用いたSAQ能力向上のために有効な運動プログラムについて検討する.この運動プログラムの開発においては,専門家への聞き取り調査およびボールゲームの分析を行う必要があるため,7月までには信頼性の検証を完了しておく必要がある.2019年2月~3月に本研究成果の公表を目指す.
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Causes of Carryover |
評価テストのシステム開発・購入費として500000円を前倒し支払い請求したが,予定よりもシステム購入費が少なかったため残金が生じた.次年度は,システム改良が予想されるため,残金部分はシステム改良費として使用する予定である.
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Growth trends of agility evaluated by a novel agility test, N-Challenge, in Japanese elementary schoolchildren2018
Author(s)
Okuda, T., Morita, N., Shide, N., Oyama, Y., Ambe, H., Yamamoto, R., Sato, T
Organizer
23rd annual congress of the European College of Sport Science
Int'l Joint Research