2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a new SAQ ability test of ball games in elementary school children
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17K18604
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
奥田 知靖 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (90531806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 憲輝 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10382540)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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Keywords | SAQ能力 / アジリティー / 小学生 / 運動能力 / スピード / クイックネス / 子ども / ボールゲーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,ボールゲーム競技場面を反映したSAQ能力を評価でき,且つ子どもが自発的・積極的に取り組める仕掛けがされたテストを開発することが目的であった.平成30年度に残された課題としては,評価テストを短時間で設置できる方法の検討,評価テストの信頼性の検証,本テストを用いた運動プログラムの検討の3点であった.まず,評価テストの短時間での設置ついては,光電管による測定機器の改良によって設置時間は大幅に短縮された.次に,評価テストの信頼性については,1回目のテストと2回目のテストの相関係数は,小学校中学年~高学年で高く (r=0.84~0.84,n=56),高い信頼を示した.最後に,本テストを用いた運動プログラムの有用性について検討するために,子どもの成長と本テストによる記録の関連について横断的に把握することを試みた.この結果,本テストにおける総合タイムは小学校低学年期および中学年期に高い伸び率を示すこと,また総合タイムは低学年期には身長および体重と有意な中程度の関係を示すが(r=-0.36~-0.56, n=115),中学年以降ではこのような結果は見られないことが示された.さらに 6区間のタイムと身長および体重の関連については,セクション間(例えばスラロームとスプリント)で異なる傾向が見られた.これらの結果には,子どもの運動習慣,運動習熟,成長の要因が潜んでいると考えられるため,これらを考慮して運動プログラムを検討する必要性が示唆された.
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