2018 Fiscal Year Research-status Report
Development of virtual experiences of clothing that utilize information technology for future-oriented education
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17K18626
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
増田 智恵 三重大学, 教育学部, 教授 (60132437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 かおり 広島大学, 教育学研究科, 教授 (80229955)
與倉 弘子 滋賀大学, 教育学部, 教授 (50165784)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 家庭科被服教育 / 3次元システム / 衣生活調査 / 試着シミュレーション / デザイン服 / 小学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
児童の衣生活環境について,親子の考え方や知識を小学校1年生から6年生を対象に362名にアンケートを行った。Ⅰ.保護者のファッションと衣服に対する興味について8項目,Ⅱ.保護者から見た子どものファッションと衣服に対する興味について6項目,Ⅲ.保護者と子どもの衣服とのかかわりについて2項目,Ⅳ.子どもの衣服購入の頻度について2項目,Ⅴ.子どもの衣服の選択について3項目,Ⅵ.子どもの衣服を購入する手段について5項目,Ⅶ.小学校家庭科の内容について14項目を主に5段階評価を行った。男女の保護者計8クラスタは,親子でファッション観に差が見られたクラスタ,親子でファッション観にあまり差が見られなかったクラスタ,親子でファッション観にほとんど差が見られなかったクラスタの3つのグループに分けられた。小学校家庭科の内容については,裁縫の分野に対する女子の保護者の要求度が男子の保護者の欲求度よりも高い傾向が認められた。 児童を対象に家庭科教育をより充実検討をした結果,年間の季節や行事表に対応した衣生活表を作り,実際には実現できない内容,例えば実際の服のデザインや試薬イメージ,さらに衣服の構成と製作,管理などについては試着シミュレーションや動画などを組み入れる必要について提案した。次年度に中高学年での家庭科教育用システムを構築するための基礎的情報が得られた。 次年度のための試着シミュレーション用の予備実験として,3次元人体モデル生成の検討とそれを試着シミュレーションにも組み込むシステムの開発および試着イメージについて検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
児童を対象の父兄に対してのアンケート依頼が大変難しかったため,依頼をお願いできる所を探すことに時間がかかった。そのため,調査結果をまとめて中高校生の家庭科教育を対象としたシステムのための調査までは十分はできなかった。ただし,試着シミュレーションによる他には内家庭科教育への利用についてのソフト開発やシステム利用の準備はできた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までの研究成果報告でも述べたが,今後の試着シミュレーション用の予備実験として,3次元人体モデル生成の検討とそれを試着シミュレーションにも組み込むシステムの開発および試着イメージについては検討しているため,今後具体的な家庭科教育の支援情報の構築として,アンケートの結果も踏まえて次のような計画で研究を推進する予定である。そのための中高校生の試着モデルの準備もしている。 1.家庭科教科書の被服分野の内容を,具体的な衣生活に組み込んだ物語的な構成を構築する。 2.1を完成するために必要な情報をアンケート等も含めて収集する。 3.予定として,1の内容を試着着想シミュレーションなどの3次元動画も含めてスライドなどで作成して,第1段階として教員用の支援テキストとして作成し,評価を依頼する。評価結果をもとに修正を行い,完成後可能な範囲で提供できるサイトを設定する。
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Causes of Carryover |
前年度の科研費が7月スタートであり、且つ試着シミュレーション用のソフトの導入が遅くなったため、研究の執行が遅くならざるを得なかった。したがって,試着シミュレーションによる衣生活体験教材の開発の一部と被服学会発表及び成果発表に充当する予定である。
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