2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of virtual experiences of clothing that utilize information technology for future-oriented education
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17K18626
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
増田 智恵 三重大学, 教育学部, 特任教授(教育担当) (60132437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 かおり 広島大学, 教育学研究科, 教授 (80229955)
與倉 弘子 滋賀大学, 教育学部, 教授 (50165784)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 家庭科被服教育 / アンケートシステム / iPad 活用 / 制服の一生 / 中学校 / 被服総合学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
中学生対象の家庭科被服の総合学習実践を計画した。三重大学附属中学校4クラスを対象に,中学校の先生の協力をいただき,生徒着用の「制服」を対象に,被服の歴史・構成・素材・管理・廃棄等についての部分学習を,具体的な「制服」で総合的にまとめて,学習成果の向上を試みた。自分達の「制服」誕生のいきさつと日本の制服の歴史を知らせ,制服の構成については古い制服を男女の冬服を対象に解体して並べて,素材や縫製する前の制服の平面での形と着用のためにつくられている自分達の服の構成を比較させ,興味と服の製作過程や縫製技術のすばらしを感じさせることができた。解体した制服の袖の形やプリーツスカートの平面に展開したものには,大変興味を持たせることができた。次に,制服の素材については, iPadを個々に提供したアンケート形式での素材についての質問に回答をさせ,正解と不正解を点数化して,瞬時に個別で確認でき,何回も挑戦できるようにして,テストではなく学習を高める方法を試みた。教師がその場で個々の回答の正否を確認でき,学習精度への対応可能なシステムとした。着用後の制服の洗濯と着用しなくなった後の利用についても考えさせた。まとめとして,学習内容をもとに,個々に着たい制服をデザインし提案することとした。提出したデザイン評価と学習方法のまとめをする予定であったが,今回のコロナ感染防止のための授業中止が長引いたので,宿題としている。4月末段階では,授業がないため成果評価などがまとめられない状態である。ただし,総合的な制服のデザインの提案(提出)をした生徒には「制服ものしり博士」の証書を渡すようにして,生徒の学習成果もみんなで評価できるようにしていたため,長期授業中止での宿題にも活用できた。授業はスライドで見やすくし,個別のiPad利用も生徒はほぼ利用ができたので,今後のオンライン授業などでも活用できる試みともなった。
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