2019 Fiscal Year Research-status Report
ブータンにおける「GNH教育」の実態解明及びその応用モデルの開発
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17K18674
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
平山 雄大 早稲田大学, 平山郁夫記念ボランティアセンター, 講師(任期付) (80710649)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | 教育学 / 学校教育 / 教育内容 / GNH教育 / ブータン |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、「GNH教育」のさらなる展開に資する地域課題解決学習(Project Based Learning: PBL)の導入に向け、チュカ県にて3泊4日の合宿型ワークショップを実施した。対象はチュカ・セントラルスクール(Chukha Central School)、ゲドゥ高等学校(Gedu Higher Secondary School)、モティタン高等学校(Motithang Higher Secondary School)、島根県立隠岐島前高等学校の生徒で、4つの混成チーム内での議論とフィールドワークを繰り返し、「日本人観光客が思わずチュカ県を訪れたくなるような3分間の観光PR映像を作成する」というミッションを遂行した。課題解決を目指す過程において、地域の魅力を発見し価値を作るという流れにしたことで、地域に対する肯定感も高まった。また事前に教員・サポーター向けファシリテーション研修を行い、彼らには実際にチームに入り伴奏をしてもらった。 「GNH教育」の応用モデルと本研究で位置づける地域課題解決学習のブータンでの導入・実施は、島根県隠岐郡海士町が提案自治体となり採択されたJICA草の根技術協力事業(地域活性化特別枠)「地域活性化に向けた教育魅力化プロジェクト―ブータン王国における地域課題解決学習(PBL)展開事業―」にて、GNHの実現に向けた継続的な課題解決型学習「PBL for GNH」として推進される予定である(2021年度~)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書の「研究目的及び研究計画」に記した研究計画・方法に関して、3年目(2019年度)に実施予定であった研究調査はおおむね完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
合宿型地域課題解決学習を発展させ、GNHの実現に向けた継続的な課題解決型学習「PBL for GNH」を関係者とともに開発していく。教職員及びコーディネーターの研修・育成やツールの開発を進めることで、ブータンにおいて持続可能な取り組みが可能になることを目指す。
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Causes of Carryover |
予定していた現地調査を実施することができなかったため。研究の総括を行い、成果物刊行のための印刷費等に使用する予定である。
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