2021 Fiscal Year Research-status Report
ブータンにおける「GNH教育」の実態解明及びその応用モデルの開発
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17K18674
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
平山 雄大 お茶の水女子大学, グローバル協力センター, 講師 (80710649)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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Keywords | 教育学 / 学校教育 / 教育内容 / GNH教育 / ブータン |
Outline of Annual Research Achievements |
「GNH教育」の応用モデルと本研究で位置づける地域課題解決学習(「PBL for GNH」)のブータンでの導入・実施に向けたミーティングを継続して行い、前年度に実施した調査の結果を確認しつつ、JICA草の根技術協力事業(地域活性化特別枠)「地域活性化に向けた教育魅力化プロジェクト―ブータン王国における地域課題解決学習(PBL)展開事業―」の目的、内容、実施スケジュール等をプロジェクトメンバー内で共有した。また、チュカ県内の高等学校3校の教員を対象としたオンライン研修(2022年5~6月実施予定)に向けた準備を進めた。新型コロナウイルス感染症の影響下において開始が延期されていた同プロジェクト(実施機関:島根県隠岐郡海士町、対象地域:チュカ県、協力期間:2022年1月~2024年12月)は本年度より正式に始まり、2022年2月16日(水)に、日本・ブータン双方の関係者が一堂に会するキックオフミーティングが開かれた。 併せて、ブータンの学校教育や地域格差、多様性等を巡る最新動向に関する調査・研究を続け、成果を日本国際教育学会第32回大会及び日本GNH学会2021年度大会で口頭発表した。また、お茶の水女子大学グローバル協力センター・日本ブータン研究所共催「2021年度ブータン連続セミナー」(ブータン勉強会)を開催し、全10回のセミナーの中でそれらの成果を随時取り上げ、研究者・関係者・セミナー参加者間で議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた研究調査はおおむね完了しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度に実施した合宿型地域課題解決学習を発展させ、GNHの実現に向けた継続的な課題解決型学習「PBL for GNH」を関係者とともに開発していく。教職員及びコーディネーターの研修・育成やツールの開発を進めることで、ブータンにおいて持続可能な取り組みが可能になることを目指す。また、論文投稿や「2022年度ブータン連続セミナー」(ブータン勉強会)の開催を通して、成果を社会に向けて発信する。
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Causes of Carryover |
予定していた現地調査を実施することができなかったため。研究の総括を行い、成果物刊行のための印刷費等に使用する予定である。
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