2020 Fiscal Year Research-status Report
SLA・CV・NLP融合研究としての手話指文字学習システムの開発
Project/Area Number |
17K18678
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
田中 省作 立命館大学, 文学部, 教授 (00325549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 久平 大分工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (40342589)
長谷川 由美 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (40585220)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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Keywords | 日本手話 / 指文字 / くずれ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に従い,次のようなテーマを重点的に推進した. 1. 崩れのモデルに基づいた指文字の生成:前年度提案した,掌と手の向きごとに分割した手指に対して生理構造の観点で最も安定的な手指の状態形状との一種の重み付き平均に基づいた手指形状の生成モデルの実装を進めた.このモデルのパラメタである重みの範囲が,指文字の崩れに連関する.そのパラメタは被験者実験で推定することを計画していたものの,コロナ禍の影響もあり,かなわなかった. 2. 学習システムのプロトタイプの実装:カメラに向かって指定された指文字を表出し,それを自動的に認識した上で,その正誤を判定するようなモジュールの開発を進めた.1のテーマが進み,指文字ごとに許容される崩れの範囲がパラメタとして推定されれば,この学習システムの正誤判定にそのまま適用できる. 3. 指文字学習のための新しいテキストの作成:これまでの指文字の崩れや,指文字間の錯誤に基づいた部分形状を活用した指文字の類型化を盛り込んだ,今までにない新しい指文字の学習テキストを作成した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
指文字の崩れに連関するパラメタ推定に,複数の日本手話熟達者による被験者実験を予定していた.このコロナ禍のため,そういった場を作ることができなかったことによる.
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の最終年度分を推進する.崩れのモデルのパラメタ推定とシステムへの実装,成果発表を行う.
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Causes of Carryover |
手話熟達者による指文字の崩れに関するパラメタ推定実験を,コロナ禍のため準備,実施できなかった.次年度の被験者実験の謝金,成果発表に充当する.
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Research Products
(5 results)