2018 Fiscal Year Research-status Report
Visualizing Learners' Difficulties in English Reading using Biological Signal Measurement
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17K18683
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Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
土田 泰子 長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (30455125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹部 啓輔 長岡工業高等専門学校, 電子制御工学科, 准教授 (10303710)
外山 茂浩 長岡工業高等専門学校, 電子制御工学科, 教授 (60342507)
村上 祐貴 長岡工業高等専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (70509166)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 視線計測 / 脳波 / 英文読解 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、のべ30名の被験者に対して、レベル分けされた英文を用いて視線と脳波の計測を行い、平常時のデータとの比較を行った。具体的には、視線については5段階にレベル分けされた英語の文章と日本語の文章を用いて、読書中の視線を3分間程度計測し、停留・逆行の頻度・リーディングスピードの変化を分析した。脳波については5段階にレベ ル分けされた英語の文章と日本語の文章を用いて、1分間の黙読中と、その後1分間の閉眼・安静状態における脳波を計測し、α波とβ波の値の変化を分析した。脳波および視線の計測において本研究助成により購入した機器を使用し、異なるレベルの英文および日本語文を読む時のデータを解析して比較した。 視線については、被験者の英語力による差異だけでなく、フィクション・ノンフィクションといった英文のジャンルの違いによっても、視線の停留や逆行、リーディングスピードに差が生じる傾向があることが明らかとなった。脳波については、読解力に関する自己評価と実際の計測結果に相関があるといえる傾向が見受けられ、また日本語の文章を読む際の読解力と英文を読む際の読解力にも相関があるのではないかと考えられる傾向が見受けられた。異なるレベルの文章を用いて実験を行う際に考えられる順序効果の影響についての検証も行った。これらの成果について、Smasys 2019(10月11日 山形大学)、高専シンポジウム(1月26日 小山高専)、Interaction 2019(3月6日・7日 学術総合センター)で発表を行った。 今後は被験者を増やしながら実験を継続し、視線に関するデータと脳波に関するデータを統合的に解析することにより、英語力を即時的に判定できるシステム開発を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度における被験者数は予定した人数より少なかったが、視線と脳波の計測については順調に行われ、基礎的なデータを収集することができている。得られたデータについてパターン分析を行うことを目的とした自己組織化マップの作成については、関連機器の導入が完了し、教師データ収集を継続している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで収集したデータをもとに本年度は自己組織化マップによる英語力判定システムとして発展させ、信頼性の検証も合わせて行う。今後はより多くのデータ収集を行い、より精度の高い判定システムとなるよう研究を進める一方で、判定できる能力の対象をリーディング能力からリスニング能力、スピーキング能力、ライティング能力と順次拡大し、総合的な英語力判定システムの構築を目指す。
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Research Products
(8 results)