2020 Fiscal Year Research-status Report
児童の安全知識共創を可能とする「繋げるAI」援用型ピアエデュケーション
Project/Area Number |
17K18691
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
大野 美喜子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (80715730)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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Keywords | 傷害予防教育 / 児童 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「繋げる人工知能」を用いて、複数の学校で児童が主体的に傷害予防の知識を共有・共創できるピアエデュケーションシステムを開発することである.令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、これまでに連携してきた東京都豊島区立富士見台小学校および長崎県立西大村小学校での安全授業の実施はできなかった.安全授業の実施を予定していた他の小学校での実施も見送ることとなった.開発中のシステム導入および効果評価も見送ることとなった. 一方で、令和2年度は、これまで実施してきた研究活動をスケールさせるため、対面で行ってきた安全授業をオンライン化し、オンライン授業でも対面の授業と同じように教育効果が得られるかを検証した.具体的には,香川県善通寺市教育委員会の協力を得て、善通寺市の市立小学校3校でオンライン授業を実施し、生徒の傷害予防活動に対する意欲の変化を、授業の前後で調査した結果、対面で実施した場合と同じように、安全活動を実施する意識を高める教育効果があることを明らかにすることができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度は、安全授業をオンライン化し、感染対策を行いながら安全授業の実施およびデータ収集を遠隔で行う方法を確立することができた.しかし、研究計画では,令和2年度に複数の学校で開発しているピアエデュケーションシステムを導入し、実際に児童や先生に活用してもらいながらシステムの改善点などを評価する予定であったが、学校に出入りすることが難しくなり、システム導入およびシステムの評価を実施できなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、学校の要望に沿って、対面もしくはオンラインで安全授業を実施する予定である.開発システムの導入とその評価に関しては、学校の訪問など最小限に抑えるなど、感染対策を行いながら連携小学校にシステムの導入を実施し、改善点などの聞き取り調査は、オンラインで実施するなどして本研究を進める予定である.
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Causes of Carryover |
令和2年度は,新型コロナウイルス感染予防のため,予定通りに研究を進めることができず,支出額が大幅に少なくなった.今年度は,開発システムのメンテナンスと改良および啓発資料作成などに予算を使用する計画である.
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Research Products
(1 results)