2018 Fiscal Year Research-status Report
a constrained laugh in social context
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17K18707
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田中 真理 九州大学, 基幹教育院, 教授 (70274412)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 作り笑い / 自閉スペクトラム症 / 社会的文脈 |
Outline of Annual Research Achievements |
〇「作り笑い」現象の機能について、印象操作・からかい行為・雰囲気操作の様相と、社会性の発達水準および精神的健康との間には、どのような関連があるのかに関する研究:ASD者・定型発達者を対象とした社会性発達および精神的健康との関連を検討。方法として、作り笑い尺度20項目、感情表出制御尺度21項目(崖・新井;1999参照)、自尊感情尺度10項目について検討する。障害(有無)×作り笑い得点(高低)による感情表出制御および自尊感情の差を分散分析により検討する。 〇ASD者特有の作り笑い現象の理解に関する研究:PC画面中央に「自然な笑い」「作り笑い」「中立的表情」の画像を呈示し、笑い表情については、「作り笑い」か否かの判定を求める。その際、アイトラッカー(Tobii Pro X3-120)を用いて視線計測を同時に行う。「本当に笑っているのか、作り笑いをしているのか」「そのように思った理由はなにか」という質問への自由回答を求め、作り笑い現象の理解に関して社会的コミュニケーションの観点から考察をすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力者(特にASD)のリクルートに時間がかかり、計画が全体的に遅れてしまったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力者をひろく募集するため、障害児の親の会や特別支援学級関係のルートを用いたリクルートをすすめる。
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Causes of Carryover |
研究協力者のリクルートが難航しているため次年度使用額が生じた。 次年度は研究最終年度のため、予定通りに執行する。
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