2017 Fiscal Year Research-status Report
乳児期前半の浅い眠りが脳を育てる:よく眠る赤ちゃんは必ずしも理想的ではないのか?
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17K18710
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中川 敦子 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (90188889)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 乳児 / 睡眠 / 覚醒 / 注意 / 気質 |
Outline of Annual Research Achievements |
養育者に依頼する,完全母乳群と混合栄養群に分けるための質問紙(月齢3か月,4か月,6か月に対応)と生活日誌を準備し,またアクティグラフの乳児用カバーとベルトを作成した。その上で,2018年2月より本格的に研究協力者のリクルートにはいった。協力者には,参加いただく前に,研究目的と縦断研究であることを十分説明し,不都合が生じた場合はいつでも研究協力を中断できることを告げて同意書に署名を得た。研究協力者は月齢3か月,4か月の最初の5日間,片方の足首にアクチグラフを装着して生活した。アクチグラフは沐浴等のやむをえない場合のみそれをはずすことを認めた。対象児が装置装着中の5日間,養育者には,生活日誌(就寝や起床,お昼寝,入浴など)を記入してもらった。また,月齢4か月には気質質問紙(Infant Behavior Questionnaire Revised)の記入を依頼した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
リクルート開始予定であった昨年度の秋から冬にかけてインフルエンザ流行のために,予定していた小児科外来でのリクルート開始を延期せざるをえず,おもなリクルート先を,区の保健センターにおけるチラシ配架に変更するなど対処を試みたが,研究開始が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
・りクルートを続け,月齢3か月,4か月,6 か月の縦断データを集める。月齢12 か月,24 か月には,最初の5 日間,夜間期だけアクチグラフの装着を依頼する。月齢24 か月には,気質質問紙に加え、子どもの情緒や行動発達を評価するSDQ25 項目と,大規模縦断研究の月齢24 か月用に宮地らが作成した感覚運動チェックシートを実施する。なお,乳児用のマジックテープベルトでは,対象児の足の太さによっては外れやすいことがあるため,アクチグラフ送付前に養育者とその点について話し合い研究への理解を得て,ベルトのタイプ(マジックテープ,ホールタイプ)を決める。
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Causes of Carryover |
29年度は,準備は計画通りに進んだが,インフルエンザの流行のために小児科外来にリクルート協力を得られず,また研究協力中に養育者の罹患による中断もあり,本格的に研究始動できなかった。29年度末から研究協力者も集まり始めており,データ収集も順調であるので,引き続き計画どおり,遂行してく。
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