2018 Fiscal Year Research-status Report
身体の拡張による直感的な方向情報伝達手法による避難誘導
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17K18957
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Research Institution | Advanced Institute of Industrial Technology |
Principal Investigator |
飛田 博章 産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 准教授 (30736062)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 室内位置測位 / 3点測位 / ビーコン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、避難誘導を効果的に行うための直感的なナビゲーション手法の実現に取り組んでいる。研究は、研究単位1(指の造形モデルのデザインとスマートフォンとの連携)を昨年度に行い、本年度は研究単位2(位置情報との連携による室内の誘導の実験)を行なった。また、次年度に研究単位3(検証)を予定している。本年度は、まず、屋内誘導による実験と評価のために必要なビーコン(BLE)の調査を行なった。まず、室内にラズベリーパイで実装したBLEビーコンを複数配置し、それぞれのビーコンが発するRSSI信号の強度をスマートフォンで測定する。次時、測定したデータとビーコンの位置から、3点測位によりスマートフォンの位置を推定するものである。ビーコンに関しては当初市販のものを使用していたが、RSSI信号の強度にばらつきがあったため、ラズベリーパイによるビーコンを実装することで安定した強度を得ることができた。次に、この位置情報と昨年度実装した指向性の指モデルと連携させ、室内で位置測位を行う実験を行なった。実験を通じて得られたデータをもとに、位置測位の精度や誤差の調査も行なった。現状、屋外ではGPSを使い、屋内ではBLEビーコンを使うことで誘導を行うための位置情報の取得が可能となった。また、本年度の研究成果は、2件の論文発表をSpringer (IHSED 2018) やIEEE (ICT-DM 2018) の国際会議で行い、デザインやインタフェースに関する有益なコメントやアドバイスを得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究単位2の屋内位置即位と実験が本年度予定通りに行えたことに加え、位置情報とスマートフォンを連携させたアプリケーションの実装ができた。また、2件の国際会議で成果の発表も順調に行えていることから判断した。研究発表を行なったICT-DMは災害情報に関する発表が数多くあり、情報提示方法などで多くの知見を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度に行う研究単位3(評価実験)に必要な計測環境を準備し、実際に実験を行なっていく。システムの実装や実験をもとに活動を総括する。
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Causes of Carryover |
指モデルの実装に関し、3Dプリンターによる造形のための材料や動作を行うサーボを購入したが、複数購入したため単価の差で差額が生じた。
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Research Products
(2 results)