2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of pressure driven distillation system and the operating system.
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17K19015
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
外輪 健一郎 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (00336009)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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Keywords | 蒸留 |
Outline of Annual Research Achievements |
圧力駆動型蒸留装置は従来の蒸留装置に比べて少ないエネルギーで操作できることが理論的に示されている。本研究では、この理論検討の結果に基づき、実際に装置を構築して、圧力駆動型蒸留装置の消費エネルギーの測定を進めている。本研究で製作した装置は大学の実験室で使用することを前提にした設計となっており、熱源として電気エネルギーを使用する。実際に実験で消費される電気エネルギーは、分離のために使われるエネルギーと放熱によって失われるエネルギーの和に等しい。研究対象とする装置は分離のための消費エネルギーが小さい装置であり、その消費エネルギーを評価するためには、放熱のエネルギーをできるだけ小さく抑える必要がある。そこで、装置構成の変更や断熱対策を施すことによる放熱量の変化を検証することとした。本装置は、蒸留装置本体のほか、装置のジャケットに流通させる温水を保持するための恒温槽、各種ポンプ類、それに制御部から構成されている。放熱が大きい箇所としては、恒温槽の水面、チューブそれにジャケット表面が考えられる。周囲との接触面積を低減させるように装置構成を工夫したり、断熱材を巻くなどの処置を行った。その上で、例として水-エタノール2成分系を取り上げて測定実験を行ったところ、分離のためのエネルギーの測定に成功し、本実験条件では0.02kWであることが示された。フィード流量などの条件が消費エネルギーに与える影響なども明らかとなった。
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Research Products
(1 results)