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2017 Fiscal Year Research-status Report

地球温暖化広域モニタリングに向けたイチョウの年輪形成の気候応答性の解明

Research Project

Project/Area Number 17K19299
Research InstitutionAkita Prefectural University

Principal Investigator

高田 克彦  秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (50264099)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安江 恒  信州大学, 学術研究院農学系, 准教授 (00324236)
雉子谷 佳男  宮崎大学, 農学部, 教授 (10295199)
船田 良  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20192734)
高部 圭司  京都大学, 農学研究科, 教授 (70183449)
佐野 雄三  北海道大学, 農学研究院, 教授 (90226043)
工藤 佳世  秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 特任助教 (10757983)
Project Period (FY) 2017-06-30 – 2020-03-31
Keywordsイチョウ / 形成層 / 葉フェノロジー / 気候応答
Outline of Annual Research Achievements

裸子植物として独自の進化を遂げてきたイチョウ(Ginkgo Biloba)を対象に、現存する針葉樹および広葉樹には認められない形成層活動および木部細胞構造の特異性を明らかにするとともに、イチョウを利用した新たな地球温暖化広域モニタリング手法の構築を目的として研究を行った。
平成29年度は9月1日(金)に東京において全参画研究者が参加してキックオフミーティングを開催した。キックオフミーティングでは、事前に配布した資料に基づいて本研究の背景及び目的について参加者全員で再確認するとともに、実験手法について意見交換を行い、今年度の研究方針を討議した。その結果、当初、形成層活動を観察するために実施を予定していたマイクマーキング法は実験対象個体へのダメージが大きいことから、随時、トレファを用いて形成層を含む木片を打ち抜く方法に変更して実施することとした。
10月の第1週から7週間にわたって札幌(北海道大学)、秋田(秋田県立大学)、東京(東京農工大学)、長野(信州大学)及び宮崎(宮崎大学)の5ヶ所に生育しているイチョウ成木を対象に、各地域における形成層の活動停止時期を特定するために形成層を含む木片のサンプリングおよび葉の形態の経時的変化を観察・記録した。また、3月の第4週から前述の個体を対象に形成層の活動開始時期を特定するために10月と同様のサンプリングと葉の形態の経時的変化の観察を再開し、平成29年度の研究期間が終了するまで実施した。サンプリングした形成層を含む木片は固定液(グルタルアルデヒド或いは30%エタノール)中に保存後、随時、秋田県立大学・木材高度加工研究所および京都大学に送付して、薄切片試料を作成して形成層の活動を観察した。なお、平成29年度はジェノタイピングおよび雌雄判定のためのマーカー開発を先行させ、実験対象個体のジェノタイピングは平成30年度以降に実施することとした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成29年度に予定していた研究は全て順調に実施することができた。なお、平成29年度に予定していた対象個体のジェノタイピングは解析用のマーカー開発を先行させたため、平成30年度以降に実施することとする。

Strategy for Future Research Activity

平成30年度は、4月以降、平成29年3月から行っている形成層活動の開始時期の特定するための一連の実験を継続するとともに、夏至(平成30年度は6月21日前後)の前後5週間に打ち抜き法による形成層を含む木片のサンプリングを行い、形成層活動および木材細胞の形態変化を観察する。また、平成29年度と同様に形成層の活動停止時期にあたる10月から複数週にわたりサンプリングおよび葉の形態観察を実施する。実験対象個体等の実験手法は平成29年度と同様である。
なお、前年度に得られた知見を統合する目的で6月中旬に京都大学において研究代表者である高田と研究分担者の高部よる研究推進会議を実施するとともに、8月下旬に全参画研究者による研究推進会議を開催して、新たに得られた知見の共有を行う。
平成31年3月に開催が予定されている第69回日本木材学会大会において研究成果の一部を発表するとともに、平成29年度に予定していた木部細胞構造の特異性に関する研究成果の国際学術専門誌へ投稿を早期に行う。

Causes of Carryover

平成29年度に国際学術専門誌への投稿に係る英文校閲料および投稿費の支出を予定していたが、投稿論文の作成が遅延したため英文校閲および投稿を断念した。
国際学術専門誌への投稿は平成30年度の早期に実施することとする。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] イチョウの二次木部における水分通道の季節変化2018

    • Author(s)
      佐々木賢二、工藤佳世、半 智史、船田 良、高田克彦
    • Organizer
      第68回日本木材学会

URL: 

Published: 2018-12-17  

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